JAZZピアニストの新星、16歳の甲田まひる a.k.a. Mappyが2018年5月23日、アルバム『PLANKTON(プランクトン)』でメジャー・デビューを飾った。話題のアルバム発売後初、そして17歳になってから初となる注目のイベントライヴが6月8日(金)新宿ピットインで行われた。
甲田まひるは、Mappyとして世界中に14万人を超えるインスタグラム・フォロワーを持つファッショニスタとしても知られている逸材。2017年より新宿ピットインで行ってきたライヴ活動を経て、17歳の誕生日(5月24日)前夜に初のアルバム『PLANKTON(プランクトン)』をリリースした。
本作はビバップを中心としたピアノ・トリオ編成による作品で、ドラムスにジャズ界の俊英・石若駿、ベースにKing Gnuのベーシスト・新井和輝をフィーチャー。「クレオパトラの夢」「ルビー、マイ・ディア」「ウン・ポコ・ロ-コ」などバド・パウエルやセロニアス・モンクの名曲のほか、甲田まひるのオリジナル2曲も収録。ディスクユニオンJAZZ TOKYOでウィークリー・チャート1位獲得したのをはじめ全国主要店のJazzチャートでも優位に付け素晴らしいスタートを切った。
6月8日(金)新宿ピットイン。アルバム『PLANKTON(プランクトン)』と同じくピアノ・トリオ編成によるスリリングな演奏を期待する世代を超えたファンと関係者でぎっしり満員。オンタイムのほどよい緊張感をかき消したのはこ甲田まひるの鍵盤音。
オープニングは「処女航海」(ハービー・ハンコック)。メジャー・デビューを果たしたばかりの17歳のJAZZピアニストが大海原で向かう前途洋々の想いが込められた演奏に大きな拍手が巻き起こる。まだ固さが残る演奏に躍動感が漲ってきたのは「ビバップ」(ディジー・ガレスピー)。
石若と新井とのアイコンタクトが飛び交いしだいに笑みがこぼれる。ここからはアルバム収録曲ですと挨拶代わりに始まったのはアルバム表題曲「プランクトン」(オリジナル)。モチーフとなった”浮遊生物“のイメージ通り、ドラムとベースの合間をスイスイと泳いでいく甲田のピアノの音が気持ちいい。
この日、埋め尽くしたオーディエンスの喝采をいちばん浴びたのは「クレオパトラの夢」(バド・パウエル)だった。呼応しあいながらいつしか3人の呼吸がひとつとなりスリリングなサウンドが会場に響き渡る。2曲目のオリジナル「マイ・クラッシュ」はアルバムの中でもヒップホップやクラブを意識した最新型JAZZだったが、ライヴでもそのアプローチを誇示した。
大きな歓声で迎えられたアンコールで披露したのは「ウン・ポコ・ローコ」(バド・パウエル)。デビュー前の2月に同会場で初披露した”推し曲”だけにトリオの息もピッタリ。『ジ・アメイジング・バド・パウエル』ならぬ“ジ・アメイジング・甲田まひるピアノ・トリオ”。まだまだこのままずっと聴いていたい。航海は続きが楽しみだ。
2018年6月8日(金)・新宿ピットイン
SET LIST
- 処女航海(ハービー・ハンコック)
- ビバップ(ディジー・ガレスピー)
- プランクトン(オリジナル)★
- クレオパトラの夢(バド・パウエル)★
- マイ・クラッシュ(オリジナル)★
- ウン・ポコ・ローコ(バド・パウエル)★
メンバー:甲田まひる[Pf]新井和輝[b]石若駿[Drs]
★デビューアルバム『PLANKTON』収録
最後に、新宿ピットインに来場したリスナーの声をお届けする。
「オープニングの<処女航海>は思わずニヤリでしたが、個人的に好きなバドの曲<クレオパトラの夢>はCD以上に演奏に勢いを感じることができたのでとても何だか楽しかったです。元気もらえたかな。会社を中抜けして来て良かったです(笑)」(50代・男性)
「Mappyのことが好きで今日はここに来ました。JAZZのことは良く分からないし、観終わっても正直分かってないけれど(笑)、ステージの3人がお互いの手元を見たり、アイコンタクトしながら演奏しているのがすごくカッコ良かったです!」(10代・女性)
「ピアノの近くにいたので最初は緊張していて固くなっているのがスゴく分かったです。<プランクトン>ぐらいから徐々に柔らかくなっていくのが微笑ましい感じ。<ウン・ポコ・ローコ>は前回の新宿ピットインで即興してアルバム収録も決めたとインタビューで言っていましたが、納得のグルーヴでしたね」(30代・女性)
「想像していたライヴと違ってトリオでの演奏が際立っていました。彼女は17歳なんだからピアノはもっともっと前に出て力強くても良いのにと思ったのは欲張りすぎでしょうか。<マイ・クラッシュ>がいちばん心に響きました」(50代・男性)
「良くも悪くも荒削りですよね。観ているこっちがドキドキしちゃうんですが、その感覚が途中から心地よくなっちゃいました。途中のテンポダウンなどドラマーの石若くんと、ベースの新井くんのアイデアと思われる部分にチームワークを感じましたね。次回、観に来たらもっと進化しているのかな? やはりそう思わせてくれる期待の逸材ですよね」(30代・男性)
「<クレオパトラの夢><ウン・ポコ・ローコ>の途中の演奏はヒップホップに通じる若者らしい今っぽさを感じましたね。こういう大人では考えないアプローチがあるから17歳のJAZZピアニストのトリオは面白いと思いました。それにしてもカワイイ。あのルックスは出来杉くんでしょ(笑)」(50代・男性)
■6月8日 海外向けビデオ配信サイトVOVEにてMappyチャンネル開設
■6月22日より Spotify、apple music、 iTunes等で海外での全世界音源配信スタート
■プロフィール
バド・パウエルをこよなく愛す17歳のジャズ・ピアニスト。2017年、新宿ピットインでライヴ活動を開始した後、17歳の誕生日前夜5月23日にアルバム「PLANKTON」でメジャー・テビュー。
ピアニストとしての顔とは別にMappyとして世界中に14万人を超えるのインスタグラム・フォロワーを持つファッショニスタ。ファッション、アート、ジャズ。そして日本と世界を行き来する21世紀のアンファン・テリブル、ニュー・ジェネレーション・ジャズの出現である。
インスタURL bopmappy https://www.instagram.com/bopmappy/?hl=ja
所属事務所:ソニー・ミュージックアーティスツ http://mahirucoda.com/
otonano特設ページ http://www.110107.com/mappy
■アルバム情報
PLANKTON / Mahiru Coda a.k.a. Mappy
プランクトン / 甲田まひる a.k.a. Mappy
●ダウンロード
5月15日(火)発売 https://smdr.lnk.to/hPg30
●CD
5月23日(水)発売 MHCL-2755 \2,500 +税
(株)ソニー・ミュージックダイレクト / レーベル TBM(スリー・ブラインド・マイス)