福岡出身、昨年都内に拠点を移し、徐々にその知名度をあげてきたトリオ・バンド「STEPHENSMITH (スティーブンスミス)」
5月16日に待望の新作「豪雨の街角」をデジタルリリースしたが、Spotifyでは一気に5つの公式プレイリストにリストインするなど、アーバンミュージックの次代を担う存在として期待するムードが高まってきている。
そんな彼らが5月21日、多くの音楽ファンとメディアが詰めかけた渋谷WWWでのイベント「 NEWWW vol.15」にトップバッターで登場した。
このイベントは、Suchmos、D.A.N、ネバヤン、ヨギーといった現在のシーンをリードするアーティストを数多く輩出しており、開演前からSTEPHENSMITHへの期待の高さが客席からも伝わってくる。
そしてSEもなく、ふらりとステージに登場した彼らの1曲目は「微温湯の雨」。 自ら掲げるテーマ「スロータッチ」としか表現のしようがない、スローでメロウ、オルタナティブかつソウルフルという世界に会場が一気に包まれた。
続く2曲めは本日5月23日にデジタルリリースされた「手放せ」。 遅いBPM、リズムの隙間の無音状態からほとばしる緊張感、その演奏の上を自由に泳ぎ回る圧倒的な歌唱力。演奏後、客席にはずっと止めていた息を吐くようなため息が溢れ、一瞬の間をおいて野太い歓声が上がっていた。「僕たちの音楽はゆっくりしているので、客席で横になって聴いてほしい」というボーカルCAKEの無茶なMCの後、今日出来上がったばかりという新曲を挟み、CAKEが「豪雨の街角」を軽く紹介、優しくギターを鳴らす。ゆったりと切ない歌声に呼応し、TARO(Ds)、とOKI(B) がそのグルーブを支え、巧みなコーラスワークと共に、他にはない独自の世界観を構築していく。その頃には観客は彼らの一音一音に神経を研ぎ澄ましつつも身体を揺らし、クールな熱が会場全体を支配していた。
その後は、福岡時代の代表曲「夜釣」でよりスケール感のある大きな景色を描いてみせ、最後には名曲「What’s Going On」を彷彿とさせる「ベットタイムミュージック」で演奏を締めくくると、会場には集中し過ぎた後の心地よい疲労感といった雰囲気のなか、暖かい拍手が大きく響いた。
このイベント「NEWWW」への出演で一気に弾みをつけた感のあるSTEPHENSMITH 、5月30日には連続デジタルリリース第三弾「放蕩の歌」の配信スタートと、「豪雨の街角」と「手放せ」の2曲を収録したアナログ7インチのリリースも控えている。 いろいろな意味で規格外れともいえる新人、STEPHENSMITHに今後、要注目だ。
5月21日(月)STEPEHNSMITH @渋谷WWW「NEWWW vol.15」
1. 微温湯の雨
2. 手放せ
3. 新曲
4. 豪雨の街角
5. 夜釣
6. ベッドタイムミュージック
豪雨の街角MV
◆デジタルリリース
2018/05/16 豪雨の街角
2018/05/23 手放せ
2018/05/30 放蕩の歌
* 各音楽配信サイトにて3週連続リリース
◆アナログ7インチ
2018/05/30 STEPHENSMITH
豪雨の街角/手放せ DDKB-94020 ¥1,500- taxin
◆ ライブ
6/3(日) 渋谷HOME open / start 18:00/18:30
advance / door 2000yen / 2500yen (+1drink)
6/16(土) 福岡graf odol LIVE 2018 “O/g-5”
open / start 17:30/18:00
advance / 3300 yen (+1drink)
6/22(金) 下北沢BASEMENTBAR
Sentimental boys pre.
“ここではないどこか/夜明けの夢” release party
ニュー・ナイト・トリップ
open / start 18:00/18:30 advance / door 2,300-/¥2,800 yen (+1drink)