幾度かのメンバー・チェンジを経た現在も、日本最強のオルタナティヴ・ミクスチャー・ロックンロール・バンドとしてミュージック・シーンの最前線を走り続けるソウル・フラワー・ユニオン。
1995年の阪神淡路大震災をきっかけに作られた楽曲「満月の夕(ゆうべ)」は、今日まで数多くのアーティストにカヴァーされ、もはやスタンダード・ナンバーの域に達している。元々80年代ジャパニーズ・パンクを代表する2つのバンド、ニューエスト・モデルとメスカリン・ドライヴが融合する形で1993年に結成、同年キューン・ソニーよりデビュー・アルバムをリリースして以来、今年2018年で25周年を迎える。年間を通して様々なアニヴァーサリー企画が予定されているが、その一環として6月27日に彼らがキューン・ソニー期(1993~1999年)に残したオリジナル・アルバム5枚が再発される。
これらのアルバムは通販限定のボックスセット『SOUL FLOWER BOX 1993-1999』(2011年)で既に紙ジャケット化/リマスターが実現していたが、現在は販売終了。各アルバム単品としても入手困難となっていたが、ボックス時と同様の仕様で単独発売される。今回のリリースでは高品質Blu-spec CD2を採用、特典としてアルバム毎に別デザインのスペシャルステッカーが封入され、初心者ファンのみならず、ボックスを入手済のコアファンにとっても見逃せない企画となっている。販路限定の完全生産限定盤で、6月の25周年記念ツアー会場で先行発売される予定。
SOUL FLOWER UNION
Ki/oon Years – 5 Original Albums Reissue
2018年6月27日発売 各¥2,500+税
完全生産限定盤
紙ジャケット仕様/2011年リマスター音源(監修:中川敬)/高品質Blu-spec CD2
タワーレコード/Sony Music Shop/Artist-Direct Shop 405/ライヴ会場限定発売
各アルバムにボーナス・トラック収録
封入特典:スペシャルステッカー(アルバム毎別デザイン)
6月ツアーで先行発売予定
発売元:(株)ソニー・ミュージックダイレクト
特設サイト:http://www.110107.com/sfu
●発売ラインアップ
ソウル・フラワー・ユニオン/カムイ・イピリマ<+2>(Released: 1993/11/1)
CD:MHC7-30052
ニューエスト・モデルとメスカリン・ドライヴの同時解散を経て結成された「ソウル・フラワー・ユニオン」のデビュー・アルバム。
当初メスカリン・ドライヴの作品として制作開始されたので、全曲、作詞作曲は伊丹英子が主導し、リード・ヴォーカルはうつみようこが担当している。
シングル<世界市民はすべての旗を降ろす>、アイヌの現状をラップした<お前の村の踊りを踊れ>、名品<ひぐらし>等収録。
アルバム・タイトルは、アイヌ語で「自然(神)の耳うち」という意味。
1. お前の村の踊りを踊れ~エコタヌタプ カラキーキ
2. 天の生贄
3. ブルーギル
4. 人力飛行機
5. ひぐらし
6. 信天翁~あほうどり
7. 寝首かかれた酋長
8. 霊柩車の窓から
9. 殺人日和
10. 世界市民はすべての旗を降ろす
Bonus Tracks:
11. やまんばの里〈96 GHOST MIX〉
12. テル・ママ
ソウル・フラワー・ユニオン/ワタツミ・ヤマツミ<+1>(Released: 1994/10/1)
CD:MHC7-30053
当時「もののけ解放歌集」と銘打たれた、セカンド・アルバム。
実質「ソウル・フラワー・ユニオン」としての初制作アルバムで、ニューエスト・モデル後期のライヴ・レパートリーも収録され、『カムイ・イピリマ』と対を成す、中川敬(ニューエスト・モデル)ワールドが展開する作品。
初期ライヴのキラー・チューン<もののけと遊ぶ庭><レプン・カムイ>等収録。
アルバム・タイトルは、日本列島古語で「海の民、山の民」という意味。
1. もののけと遊ぶ庭
2. レプン・カムイ(沖の神様)
3. 陽炎のくに、鉛のうた
4. たこあげてまんねん
5. 戒厳令下
6. 向日葵の夢
7. 夕立ちとかくれんぼ
8. アイヌ・プリ
9. リベラリストに踏絵を
Bonus Track:
10. 騒乱節(ソーラン節)〈96 GHOST MIX〉
ソウル・フラワー・ユニオン/エレクトロ・アジール・バップ<+3>(Released: 1996/10/21)
CD:MHC7-30054
当時「戦後初のアナーキー・ポピュラー・ミュージック! 国境を動揺させる電子盆唄」と銘打たれた、初期の最高傑作との呼び声も高いサード・アルバム。 阪神淡路大震災以降の、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットでの被災地出前ライヴ活動の合間に制作された、のちのライヴ・キラー・チューンも多く収録されている重要作。
シングル<満月の夕><向い風><エエジャナイカ>、代表曲<海行かば 山行かば 踊るかばね><平和に生きる権利>等収録。
アルバム・タイトルの「アジール」は、ギリシャ語源で「聖域、自由領域、避難所、無縁所」という意味。
01. エエジャナイカ
02. 海行かば 山行かば 踊るかばね
03. 月が笑う夜に 導師はいない
04. 平和に生きる権利
05. 闇夜の太陽
06. 満月の夕〈96 FROZEN BRASS VERSION〉
07. フォギー・デュー・フローズン・ブラス
08. 霧の滴
09. 進軍ラッパエレジー
10. あまの川
11. アマノガワ・フローズン・ギター~チェジュドタリョン(済州島打令)
12. サルマワシワラウ
13. 向い風〈96 FROZEN GUITAR MIX〉
〈Bonus Track〉
14. 宇宙フーテン・スイング
15. さよならだけの路地裏
16. 満月の夕〈SINGLE VERSION〉
ソウルシャリスト・エスケイプ/ロスト・ホームランド<+3>(Released: 1998/2/21)
CD:MHC7-30055
当時「ヤポネシアをフーテンする、愛と青春のオリジナル・サウンドトラック」と銘打たれた、中川敬初のソロ・プロジェクト「ソウルシャリスト・エスケイプ」のアルバム。
中川敬が、大熊ワタル、サム・ベネット、ドーナル・ラニーらと組んで、大阪・東京・アイルランド・イギリスを往来しながら、ロードムーヴィー風に、出逢いと別れ、闇の波間を歌い上げる。
シングル<短距離走者の孤独><おんぼろの夜明け>、アイリッシュ勢と録った<満月の夕><潮の路>、名品<夜に感謝を><おやすみ>等収録。
01. ロスト・ホームランドのテーマ
02. 潮の路
03. おんぼろの夜明け
04. おやすみ
05. 日食の街
06. 満月の夕
07. アイラー・チンドン
08. ニュー・モーニング
09. 夜に感謝を
10. ゴーストーリー
11. 落日エレジー
12. ゴーン(ホーム)
13. ラ・パルティーダ
14. 短距離走者の孤独
〈Bonus Track〉
15. アリラン / ソウル・フラワー・ウィズ・ドーナル・ラニー・バンド
16. 竹田の子守唄 / ソウル・フラワー・ウィズ・ドーナル・ラニー・バンド
17. 夜に感謝を(ヤポネシアン・ゴスペル・ヴァージョン)
ソウル・フラワー・ユニオン/ウインズ・フェアグラウンド<+1>(Released: 1999/2/20)
CD:MHC7-30056
当時「風の市でよろめく魂の響宴」と銘打たれた、キューン時代最終章になる4thアルバム。
ゲストにドーナル・ラニー、アルタン、キーラ、サム・ベネットらを迎え、ダブリンのスタジオで数曲のミックスを行なった、最もアイリッシュ色濃いソウル・フラワーのアルバム。
シングル<イーチ・リトル・シング><風の市>、NHKみんなのうた<青天井のクラウン>、代表曲<ホライズン・マーチ><戦火のかなた>等収録。
01. 風の市
02. 忘れられた男
03. ロンドン・デリー
04. ホライズン・マーチ
05. イデアのアンブレラ
06. イーチ・リトル・シング
07. 戦火のかなた
08. ヤポネシアの赤い空
09. 恋のパールハーバー
10. マージナル・サーフ
11. ブルー・マンデー・パレード
12. 太陽に灼かれて
13. 青天井のクラウン
〈Bonus Track〉
14. アラバマ・ソング
●メンバー(Ki/oon Years)
中川敬 Nakagawa Takashi(vo, g, 三線他)
伊丹英子 Itami Hideko(g, 囃子他)
奥野真哉 Okuno Shinya(kb)
河村博司 Kawamura Hiroshi(b)
内海洋子 Utsumi Yoko(vo, チンドン)
高木太郎 Takagi Taro(ds)
●ソウル・フラワー・ユニオン 25周年記念ツアー
6月17日(日)京都 磔磔 OPEN / START 17:00 / 18:00
問:GREENS 06-6882-1224(平日11:00~19:00)
6月23日(土)東京 下北沢 GARDEN OPEN / START 18:00 / 19:00
問:SOGO TOKYO 03-3405-9999
6月24日(日)仙台 LIVE HOUSE enn2nd OPEN / START 18:00 / 19:00
問:GIP 022-222-9999
チケット:一般発売日 4月14日(土)
一般 前売 4,800円 (ドリンク代別、オールスタンディング、整理番号付き)
学割 前売 2,400円 (ドリンク代別、オールスタンディング)
チケットご購入・詳細はこちらから
http://www.breast.co.jp/soulflower/schedule/live.html