神経科学者デイヴィッド・イーグルマンの助言を得て、ドイツ生まれのイギリス人作曲家マックス・リヒターが作り上げた1曲8時間の眠るための楽曲「スリープ」が3月16日の「世界睡眠デー」にストリーミング配信されることが発表された。
神経科学者デイヴィッド・イーグルマンは、著書『意識は傍観者である: 脳の知られざる営み』がニューヨークタイムズ・ベストセラーリストに15週にわたって載り、TEDでも公演をするなど研究分野以外でも幅広く活動する若手神経科学者。彼の研究結果を基にして、ポスト・クラシカルを代表する音楽家であり、映画音楽の分野でも活躍する(『メッセージ』のメインテーマなどが有名)マックス・リヒターが、聴く人を眠りに誘い、実際に眠っている間も聴き続けられるために作りあげた1曲8時間の楽曲「スリープ」。単一の楽曲としてはレコーディング史上最長となる画期的な楽曲は、2015年にドイツ・グラモフォン(日本ではユニバーサル ミュージック)よりデジタル配信アルバムのみで発売され、のちに8枚組CDとしても発売された。
そのコンセプトと音楽の素晴らしさが評判となったが、CDの場合は1枚の演奏が終わるたびにCDを変える必要があり実際に寝る時に使用するには問題があった。しかし今回のストリーミングではその心配もなく、寝室に置いたA.I.スピーカーやスマートフォンなどで流しながら1曲全てを聴きながら眠ることが可能となった。
ストリーミング開始となるのは、3月16日。毎年春分の日の一つ前の金曜日に制定されている「世界睡眠デー(World Sleep Day)」を記念して配信される。なお今回のストリーミング開始に際し、途中からでも聞けるように1曲が204の章(トラック)に分けられて配信される。
世界最大のストリーミングサイトSpotifyではこの楽曲の「Pre-save」を実施中。Pre-saveをすると解禁日に自動で自身のSpotifyアカウントのMY MUSICに追加されることになる。
https://umusic.digital/tftuyi/
また、マックス・リヒターはこの1曲8時間の楽曲を実際に演奏するコンサートも実施している。このコンサートは夜遅くに開演され、観客は椅子ではなくベッドに寝ながら聞いてそのまま寝てしまっても問題がなく、マックス・リヒターは休まず次の日の朝まで一晩中演奏するという異色のもの。世界中で行われて、各地でソールドアウトとなっている。
■「スリープ」パフォーマンスダイジェスト映像
Simba presents Max Richter “Sleep”
■「スリープ」ワールド・プレミエin ベルリン:ライブレポート
https://www.universal-music.co.jp/max-richter/news/2016-03-18_news/
■リリース情報
マックス・リヒター「スリープ」
Max Richter “Sleep”
Spotify「Pre-Save」はこちら
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■リンク
ユニバーサル ミュージック マックス・リヒター
https://www.universal-music.co.jp/max-richter/
マックス・リヒターの楽曲も収録「眠りにぴったりなプレイリスト“ナチュラリズム”」はこちらから。