今夏フジロックフェスティバル最終日のRED MARQUEEのヘッドライナーを務めたアイルランドのロックンロール・バンド、ザ・ストライプスが、11月6日から13日まで、広島・福岡・名古屋・大阪・東京の全5公演のジャパン・ツアーを行った。今年6月にリリースされた最新作『スピッティング・イメージ』のツアー。日本に来る前は今年2回目の全英ツアー、リアム・ギャラガーのアイルランド公演のサポート・アクト、そしてアメリカで数公演を行っていた。
最終日の11月13日渋谷TSUTAYA O-EAST公演はソールド・アウト。1曲目「ビハインド・クローズド・ドアーズ」で勢いよくスタートすると、最後までロックンロールなショウを展開。メロディアスで軽快な新作の曲はよりソリッドにパンキッシュに演奏され、「ゲット・イントゥ・イット」などファースト&セカンド・アルバムの人気曲は新たなアレンジで演奏しブルージーな深みを持たせるなど、会場いっぱいに入ったオーディエンスは最後まで彼らのパフォーマンスを楽しみ、歓声を送った。MCは「ありがとうございます」など短く少なめだが、ライヴはテンポよく進む。本編最後の「スカムバッグ・シティー」ではラスト・サビ前にオーディエンスに「座って」もらい、サビが始まると一気にジャンプ。熱く爽快な瞬間だった。アンコールではトム・ペティの「Anything That’s Rock ‘n’ Roll」を演奏し追悼の意を捧げ、最後は名曲デビュー・シングル「ブルー・カラー・ジェーン」で締めた。
フジロックフェスティバル出演も含めると、公演での来日はこれが7回目。今回のツアー中もメンバーは「日本のオーディエンスは素晴らしい」と何度も話し、日本でのライヴを楽しんでいた。早くもまた観たい!という声が多く挙がっている。
2018年は2月~3月のポール・ウェラーUKアリーナ・ツアーのサポート・アクトや、ヨーロッパ、アメリカ・ツアーなど、ツアーが続く。ライヴが最大の魅力ともいえるザ・ストライプスは、各地でさらに支持者を増やしていくだろう。
なお、ザ・ストライプスはアイルランド限定発売のU2トリビュート・アルバム『The Joshua Tree – New Roots』に1曲参加している。アイルランドのラジオ局がU2の『ヨシュア・トゥリー(30周年記念盤)』リリースの際に企画したもので、ザ・ストライプスは「トリップ・スルー・ユア・ワイアーズ」をカヴァー。原曲で印象的なハーモニカの音色は、ザ・ストライプスのサウンドには欠かせない得意とするところで、相性のいいカヴァーになっている。これはチャリティ・アルバムで、収益はLauraLynn Children’s Hospiceという施設に送られるという。
Photo: Yoshika Horita
<商品情報>
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・日本独自企画デラックス盤:UICR-9039 / ¥2,800+税 / ボーナス・トラック+3曲、紙ジャケ&ポスター封入
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