デヴィッド・リンチの長篇映画デビュー作品でカルト映画の代名詞ともなっている傑作「イレイザーヘッド」(1977年公開)のサウンドトラックがリリースされた。
リンチとアカデミー賞受賞のサウンド・デザイナー、アラン・R・スプレットにより制作された本作は、従来の映画スコアとは異なり、劇中のノイズ、台詞、効果音等を切り取り再構成するという驚きの手法が取られ、完成までに数年の歳月が費やされた。その完成度の高さからエクスペリメンタル、初期インダストリアルの傑作としてピッチフォークで8.8点/ベスト・ニュー・リイシューを獲得する等確固たる音楽的評価を確立している。
聴く者に奇妙な陶酔感をもたらす約20分の大曲「Side 1」、「Side 2」と映画の名シーンで歌われるカルト・シンガー・ソングライター、ピーター・アイヴァース作曲の「In Heaven (Lady in the Radiator Song)」を収録。待望の日本盤化となる本作は、更にボーナストラックとしてピーター・アイヴァースによる未発表曲「Pete’s Boogie」がCDに初収録される。
7月22日より『ツイン・ピークス The Return』が放送され、日本でふたたび巻き起こっているデヴィッド・リンチ旋風。この度、リンチの映画を特集上映する『デヴィッド・リンチの映画』が9/30(金)より東京・角川シネマ新宿ほかで開催されることが決定!監督デビュー50周年の節目に行われる特集上映では、リンチの代表作6作品が4K&デジタル復元版で上映される。
また、角川シネマ新宿をスタートに封切られる上映会会場では、本日リリースの『イレイザーヘッド』のサウンドトラックや、リンチとポーランドの秀才作曲家/ピアニスト、マレク・ジェブロフスキのコラボレーション作品、そしてリンチの実子が在籍するLAモダン・インストゥルメンタル・バンド、Troubleの限定7インチ等、リンチ関連の作品を販売。更に『イレイザーヘッド』のサウンドトラックの購入で、オリジナルポストカードをプレゼント。気になる方は早めに映画館へ足を運んでみよう。
『デヴィッド・リンチの映画』
9月30日(土)〜10月13日(金)の2週間限定上映!
角川シネマ新宿ほかで順次公開
上映作品:
『イレイザーヘッド <4Kデジタル復元版>』(監督:デヴィッド・リンチ)
『エレファント・マン <デジタル復元版>』(監督:デヴィッド・リンチ)
『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 <4Kデジタル復元版>』(監督:デヴィッド・リンチ)
『ロスト・ハイウェイ <デジタル復元版>』(監督:デヴィッド・リンチ)
『マルホランド・ドライブ <デジタル復元版>』(監督:デヴィッド・リンチ)
『インランド・エンパイア 』(監督:デヴィッド・リンチ)
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