8月に開催されたHOSTESS CLUB ALL-NIGHTERに出演し21世紀のロックの女王として貫録のステージをみせてくれたセイント・ヴィンセントが約3年振りとなる新アルバム『マスセダクション』を10月13日(金)にリリースする事を発表した。
今作はパワー、セックス、危険な関係、そして死というテーマがアルバムに散りばめられており、日本盤ボーナストラック1曲を含む全14曲にはギター、ピアノ、シンセサイザー、ストリングス、そして打ち込みのビートが完璧に配置されています。アルバムの共同プロデューサーにはテイラー・スウィフトやシーア、ロード、カーリー・レイ・ジェプセンとの仕事で知られるジャック・アントノフ(ファン.、 ブリーチャーズ) がセイント・ヴィンセントと共にクレジットされておりニューヨーク/マンハッタンにあるエレクトリック・レディー・スタジオ、ブルックリンにあるラフ・コンシューマー・スタジオ、そしてロサンゼルスにあるコンパウンド・フラクチャー・スタジオの3ヵ所にてレコーディングされた。
「今まで私が作ったアルバムには全てテーマがあったの。『ストレンジ・マーシー』には”薬でぶっ飛んだ主婦”、『セイント・ヴィンセント』には”近未来のカルト宗教の教祖”、でも『マスセダクション』はちょっと違っていて、一人称の作品と言えるわね。真実かどうかをチェックする事はできないけれど、もし私の人生を知りたいなら今作を聴いてみることね。」とセイント・ヴィンセントことアニー・クラークはコメントしている。
今作『マスセダクション』は彼女が世界中を飛び回る間に録ったボイスメモ、テキスト・メッセージ、メロディーの断片を基に制作された数年間の集大成でもある。今作にはカマシ・ワシントン(サックス)、ジェニー・ルイス(ボーカル)、サンウェーヴ(プログラミング)、トーマス・バートレフト(ピアノ)、グレッグ・ライスツ(ペダル・スティール)、リッチ・ヒンマン(ペダル・スティール)、そしてアニーの叔父/叔母でもあるタック&パティ―・アンドレス(ギター、ボーカル)など錚々たるミュージシャン達が参加している。
2014年にリリースしたセルフタイトル・アルバム『セイント・ヴィンセント』がNMEやガーディアンなどの音楽誌で軒並み年間ベストアルバムに選出、第57回グラミー賞にて<最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム>を獲得したセイント・ヴィンセント。ソングライター、ミュージシャンとしての才能もさることながらギター・ワールド・マガジン誌に”21世紀最初の正真正銘のギターヒーロー”と評される程ギタープレイにも定評がある彼女はアーニーボール・ミュージックマン社と共にシグネチャーモデルのギターを発表している。そしてサンダンス映画祭でプレミア公開された初監督作「BIRTHDAY PARTY」ではその卓越したクリイティヴィティをいかんなく発揮し、監督だけではなく脚本と音楽制作を兼任するなど活躍の場を拡大している。
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