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ホフディラン、デビューアルバム『多摩川レコード』をライブで完全再現!

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デビュー21年目に突入し、10月18日(水)に古巣のポニーキャニオンからメジャー復帰アルバム『帰ってきたホフディラン』を発売するホフディラン。去る9月2日、1996年にリリースしたデビューアルバム『多摩川レコード』を完全再現するスペシャルライブを渋谷クラブクアトロで開催した。

メンバーの小宮山雄飛、ワタナベイビー自らによる、ユーモアたっぷりの開演アナウンスが流れると、さっそく沸き立つ観客。そして数分後、2人はサポートメンバー5人と共にステージへ。ライブでのレギュラーバンドメンバー(ベース・キタダマキ、ドラム・タナカゲンショウ、ギター・堀内順也、コーラス・真城めぐみ)だけでは表現できないアルバムのアレンジを再現するため、この日だけのスペシャルメンバーとしてサポートキーボードにヒロヒロヤを迎えた。

「ホフディランのテーマ」からスタートしたこの日のライブ、セットリストはアルバムと同じ曲順で、MCは一切なし、キーもテンポもアルバムのまま、という完全再現。第1部では、デビューシングルで代表曲の一つでもある「スマイル」など、収録曲全15曲を演奏した。MCのおもしろさに定評があるホフディランだけに、メンバーは観客の反応に多少の不安を覚えていたようだが、それは杞憂であった。曲間にMCはなくとも、観客の精一杯の拍手と、歓声、そして次曲への期待で輝く目で溢れる。ワタナベイビーの愛らしい世界観が発揮される「マフラーをよろしく」、「マフラーありがとう」、「フランクフルトの日が暮れちゃう」では、バンドメンバーが手拍子やダンスで笑顔を誘う場面もあり、パフォーマンスだけで観客を魅了するためのホフディランのサービス精神を感じさせる。「ゆで卵」、「昼・夜」、「MILK」など、小宮山の美しいメロディとのびやかな歌声で“聴かせる”曲は、このアルバムの21年分のセンチメントを盛り上げる。どの曲も口を動かして歌詞をなぞる観客が多く見られ、そらで歌えるほどこのアルバムをよく聴き込んでいることがうかがえた。そして、アルバム収録曲15曲の後は、「よくこんなに遊ばせてもらったと思います」と小宮山が振り返る、アルバムの豪華ゴーストトラックを披露。「あたしのタイガース」、「僕らのタイガース」、「サッポロちゃん」、「ホフディランのテーマ・リプライズ」に加え、生演奏では難易度の高い全曲メドレーまで完全再現し、観客を沸かせた。

「『多摩川レコード』は不思議なアルバムで、今なら入れるような音が入っていなかったり、ヘンな掛け声やゴリラの鳴き声が入っていたり。本当はゴリラも連れてこようと思ったんですけど(笑)」と小宮山が後のMCで言っているように、掛け声はこのアルバムのユーモアやハッピー感を演出する重要な要素でもある。普段のライブでも観客は掛け声を上手く再現しているが、この日はコーラス・真城めぐみ氏のリードで、いつも以上にパーフェクト。抜群に息の合ったメンバーと観客とのコラボレーションによって、一曲一曲が完成形になった。

続く第2部からMC解禁。おなじみ、ワタナベイビーの「こんばんは! ホフディランです!」がようやくここで。小宮山の「どうだった?」の声に、笑いと大きな拍手が響く。ここからは『多摩川レコード』収録曲以外の名曲を演奏。この第2部のセットリストには、デビュー当時のホフディラン担当スタッフで、今はポニーキャニオンの代表取締役社長として活躍する吉村隆氏が関わっているという。「単に代表曲だけではなく、きちんと選んでくださったのがわかったので、愛されているなぁと(小宮山)」、「当時のツアーライブを観てくださっていた人ならではの選曲でした(ワタナベイビー)」という吉村氏のセットリストからは、「キミのカオ」、「欲望」、「遠距離恋愛は続く」の3曲が採用。その他、配信限定シングル「愛し合って世界は回る」など、全6曲を披露した。

この日のもう一つの注目点は、メンバーらの衣装。小宮山からの「アルバムが発売された1996年に着ていた服で」との注文に、ワタナベイビーはバゲットハットにツアーTシャツを、小宮山は『多摩川レコード』のジャケットで着用したボタンダウンシャツやSTARBUCKSのプリントが入ったTシャツを着用。ビジュアルまでもがタイムスリップしたかのような2人の装いに、登場した瞬間に観客からどよめきが起こったことも、長年ホフディランを見続けているファンが集結した証でもあった。

この日は、5年ぶりのニューアルバム発売以外にも、ニューアルバムを引っ提げて行う東名阪のライブツアーや、過去5枚のアルバムの再発も発表され、ホフディランまわりがまたさらに賑やかになってきた。1996年のデビューから大きく進化しながらも、まるでデビューし直すかのような2人のフレッシュなマインドが音楽に込められ、これまでのファンだけでなく、新しい世代にも広く届くことを予感させるライブとなった。

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