1978年にデビューし、ブルースに根付いたハードロック・サウンドでイギリスやヨーロッパ、そして日本でも既に大きな人気を博していた、稀有のフロントマン、デイヴィッド・カヴァデール率いるホワイトスネイク。それまでも日本やヨーロッパでTOP 10アルバムを何作も発表してきたのだが、彼らの名を全世界に轟かせる事となったのが、1987年に発表されたアルバム『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス(USタイトルはWHITESNAKE、ヨーロッパでのタイトルは1987)』だ。全米最高位2位を記録し、全米のみで800万枚を超えるセールスを記録したこのアルバムは、「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」といった楽曲の大ヒットもあり、彼らの代表作となっただけでなく、80年代を代表するロック・アルバムと称される作品となっている。
この傑作の発表から30周年という記念すべきアニヴァーサリー・イヤーを迎える2017年、30周年記念エディションがワーナーミュージック・ジャパンより発売されることが決定した。4形態のラインナップで発表されるこの記念エディションは、海外では10月6日の発売を予定している。なお、国内盤の発売情報は後日明らかになる予定だ。
4枚のCDとDVDをコンパイルした『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス:スーパー・デラックス・エディション』は、最新リマスターが施されたオリジナル・アルバムに加え、未発表のライヴ音源やデモ音源などを数多く収録した3枚のボーナスCDと、今作から生まれた全ミュージック・ビデオの他、当時の貴重なライヴ映像やデイヴィッド・カヴァデールの最新インタビュー映像を含む約30分のドキュメンタリー映像を収録したボーナスDVDからなる5枚組仕様となっている。また、60ページに及ぶ当時の貴重な写真(未発表写真も含む)やカヴァデールとの最新インタビューを掲載したハードカバー・タイプの豪華ブックレットに加え、カヴァデール本人の直筆歌詞カードを掲載したオリジナル・ブックレットも封入されている。
さらに、最新リマスター音源を使用したオリジナル・アルバムと未発表ライヴ音源を収録した2枚組CDや、最新リマスター音源のオリジナル・アルバムとスーパー・デラックス・エディションのボーナス・ディスクから抜粋されたボーナス・トラックを収録した2枚組アナログ盤、そしてオリジナル・アルバムの音源のみを収録したCD『2017リマスター・エディション』の同時発売も予定している。
iTunes Storeではこの30周年記念スーパー・デラックス・エディションの予約注文(プレオーダー)もスタートしており、予約注文をするとその場で「スティル・オブ・ザ・ナイト」のライヴ音源がダウンロードできるようになるという。
今回のリリースは、ワーナーミュージック・グループのカタログ部門であるRhino Entertainmentとホワイトスネイクとの新たな契約によって、北米及び日本もワーナーミュージックより発売されることとなったものだ。これにより、ホワイトスネイクのカタログ作品の多くをワーナーミュージックがワールドワイドで取り扱うことになる。
この新たな契約に関して、デイヴィッド・カヴァデールはこう語っている。「ホワイトスネイクの大部分のカタログがこうしてワーナーミュージックという大きなグループの仲間入りをするということをとても嬉しく思っている。ワールドワイドで彼らと一緒に何かを仕掛けていけることにも興奮しているよ。ディープ・パープルにいた頃、俺はワーナー・グループに所属していたんだけど(注:当時ワーナーがディストリビューションしていたGeffenのアーティストだった)、その頃はいい思い出しかない。だから、俺にとってはまた家に戻って来たような感覚なんだ。新たな関係性をスタートさせるのに、この30周年記念のリイシューは完璧なプロジェクトとなるだろうね」
また、Rhino Entertainmentのプレジデント、マーク・ピンカスもこう語っている。「ホワイトスネイクは時代を超えた偉大なるロックンロール・バンドの一つであり、デイヴィッド・カヴァデールはヴォーカリスト/フロントマンとして絶対的なアイコンである。世界規模で彼らのカタログを扱えることは非常に大きな喜びだ。ここから数年に亘り計画されている数々の素晴らしいリリースも、是非楽しみにしてほしい」
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