9月15日に発売されるリンゴ・スターの最新アルバム『Give More Love』からポール・マッカートニー、ジョー・ウォルシュ、エドガー・ウィンター、スティーヴ・ルカサーが参加した楽曲「We’re On The Road Again」の先行配信が開始となり、この先行配信に合わせてリンゴが日本用に答えてくれたインタビューが公開になった。
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Q:「We’re On The Road Again」、「Show Me The Way」の2曲にポールが参加していますが、どういった経緯でポールが参加することになったのでしょうか?
リンゴ:「Show Me The Way」はとてもパーソナルな曲なので、ポールに参加して欲しくて連絡したんだ。この曲は私の妻のバーバラのために書いた曲なんだよ。バーバラはこの曲のタイトルの通り、常に私を正しい道に導いてくれるんだ。ポールは最高のベーシストなので、この美しい曲に参加して欲しいと思ったんだよ。彼がこの曲のレコーディングに参加しているとき、ちょうど「We’re On The Road Again」も制作していたんだ。ポールはこの曲のタイトルのように、しょっちゅうツアーをしている。彼と金曜日に電話で話したときも、彼はフロリダで演奏していた。彼はたまたまLAに来ていたから、「Show Me The Way」に参加してもらったんだ。ランチを食べてからレコーディングをしたんだけど、楽しかったから、その流れで「We’re On The Road Again」もレコーディングしたんだよ。この曲はスティーヴ・ルカサーと一緒に作ったんだ。ウィリー・ネルソンの「On The Road Again」みたいにならないようにしたかったんだ(笑)。だから、「We’re」という言葉を強調して「We’re On The Road Again」と歌ったんだ(笑)。
Q:クレジットではポールはベースとなっていますが、それ以外(コーラスなど)での参加はありましたか?
リンゴ:ポールは「We’re On The Road Again」で、彼のトレードマークである叫び声を披露してくれたんだ。ジョー・ウォルシュも歌っている。曲のエンディングで、3人で「We’re On The Road Again」と連呼して歌ってるよ。
Q:久々のポールとのレコーディングの時の雰囲気はどのような感じでしたか?
リンゴ:いや、ポールと久しぶりに仕事をしたわけじゃないんだ。彼とは2年前にグラミー賞のときに一緒に仕事をしたし、ニューヨークでデヴィッド・リンチのショーでも一緒に演奏した。90年代の頃は、彼の作品で何回も私は演奏している。彼は過去に私の作品で演奏したり、歌ってくれている。同じ国にいれば、タイミングを合わせて二人で会ったりもする。だから、1970年以来彼と会ってないわけじゃないんだ(笑)。お互いの人生から切っても切り離せない関係なんだよ。
Q:絆がずっと続いているんですね。
リンゴ:そう、ずっと続いてるんだよ。
Q:あなたは様々な素晴らしいミュージシャンとレコーディングしたりツアーをしたりされていますが、ポールとの共演はその中でも特別なものなのでしょうか?
リンゴ:その通り。長年一緒に演奏しているから、息がぴったり合ってるんだ。ビートルズ時代は、ベースとバスドラが邪魔し合わないように、事前に練習することもあったね。彼は私にとって、世界一メロディアスなベーシストなんだよ。今まで色々なベーシストと演奏してきたし、もちろん優れたベーシストは何人もいた。例えば、ネイサン・イーストは本当に素晴らしいベーシストだし、ドン・ウォズも私とよく演奏する。ただ、ポールのベースの演奏は誰よりもメロディアスで、”ポール・マッカートニー・スタイル”としか呼べないんだよ。
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最新アルバム『ギヴ・モア・ラヴ』はリンゴの19枚目のソロ・アルバムで、レコーディングはロサンゼルスのホーム・スタジオで行われ、リンゴ自身がプロデュースを担当。収録曲には、リンゴでしかできない豪華ミュージシャンが参加している。