優・高岡早紀が、8月23日(水)にリリースするニュー・アルバム『SINGS –Daydream Bossa-』と、同CD発売記念のコンサート・ツアーの詳細が明らかとなった。
SAKI SINGSシリーズ第2弾として、約3年ぶりにリリースする本作は、タイトル通りボサノヴァを歌った企画アルバム。前作『SINGS -Bedtime Stories-』は、幼少期から親交あるピアニスト山下洋輔をゲストに迎え、全編ラブ・バラードを歌ったジャズ・アルバムでした。両親がジャズ喫茶を経営していたという自身のルーツに初めて正面から取り組み、23年ぶりのアルバム・リリースとライブ活動の再開ということでも大きな話題を呼んだ。
今作では全編でボサノヴァに挑戦。ボサノヴァ…といっても、本格的なリオデジャネイロのスタイルではなく、和製ボッサ。前作アルバムでも、主演映画『モンスター』エンディング曲となった「君待てども 〜I’m waiting for you〜」をはじめ、「星影の小径」、「黄昏のビギン」など、ジャパニーズ・スタンダードの名曲をカヴァーしていましたが、今回も、いわゆる“和モノ”グルーヴ再評価の機運を受けて、意欲的な選曲を行っている。
ゲスト参加のTOKUとデュエットした「白い波」(オリジナル:ユキとヒデ=ヒデとロザンナの前身)や、「シャム猫を抱いて」(オリジナル:浅丘ルリ子)といった和製ボッサの傑作、「ラブ・スコール」(『ルパン三世(PART2)』エンディング曲」)、「みずいろの雨」(オリジナル=八神純子)等の和モノ名曲、そして、「イパネマの娘」は、かつて、アストラッド・ジルベルトが歌った日本語詞でカヴァーするなど、大変興味深い内容で、高岡のアンニュイかつキュートなヴォーカルが魅力的な仕上がりに。
TOKUは、「白い波」、「ラブ・スコール」の2曲では絶妙なフリューゲルホーンも演奏。吉田 智 (guitar)、小泉P克人 (bass)、菱山正太 (keyboard)、宮本 仁 (percussion)という、ジャズをベースに、ラテンやクラブ・ミュージックなどにも造詣が深いミュージシャンたちによるバッキングで、今の時代のシティ・ポップにも通じる、メロウな空気感をまとっているのもこのアルバムの聴きどころ。
また、今作の注目は、来年(2018年)4月のデビュー30周年を前にして、デビュー曲「真夜中のサブリナ」をセルフ・カヴァーしていること。15歳で歌ったキュートな雰囲気は残しつつ、大人っぽいジャジー・ボッサへと見事に転換しています。前作リリース時のライブでも好評だったレパートリーの再現で、Limited Edition(生産限定盤)付属のDVDには、この曲の他、山下洋輔との共演を含む貴重なライブ映像も収録された。
さらに、自ら作詞を手がけた「I see your face」(作曲:山下洋輔)他、新曲4曲も収録。デビュー曲の作詞者、真名杏樹による「永遠のダンサ」(作曲:小泉P克人)は、今の高岡早紀をイメージして書き下ろされたサウダージ感覚あふれるスロー・サンバで、高岡の娘もコーラスに参加している。
なお、シンガーとして新たな境地に辿り着いたこの『SINGS -Daydream Bossa-』をライブでも楽しめる機会も決定した。9月27日、28日、30日には、名古屋、神戸、東京でCD発売記念ライブが行われる。なお、Deluxe Editionの初回生産分には、上記ライブ会場限定で本人から手渡される「サイン引き換え券」も封入される。
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