先日、“今秋にオリジナルアルバムのリリース”を発表した、日本音楽界の至宝・細野晴臣。そのニュース熱も冷めやらぬ中、10月上旬にキネマ旬報社より新刊著書『映画を聴きましょう』が刊行されることが発表された。
今作は、映画雑誌『キネマ旬報』にて2012年8月下旬号よりスタートし、2017年7月下旬号で55回を迎えた細野晴臣の連載『映画を聴きましょう』の書籍化となる。また、特別企画として中沢新一氏との映画対談を収録するほか、『パンの漫画』(ガイドワークス刊)で知られる堀道広氏による描きおろしイラストで、細野の記憶に残る映画のワンシーンを再現している。
連載内容は、映画雑誌『キネマ旬報』にて音楽家、細野晴臣がこれまで観てきた映画、そして印象に強く残った映画音楽について綴っている連載エッセイ。テレビ西部劇『ララミー牧場』に出演していたホーギー・カーマイケルの名曲『香港ブルース』や、フェデリコ・フェリーニ監督作品を数多く手がけたニーノ・ロータ作曲『カビリアの夜』など細野氏自身も演奏する映画音楽から、最近ますます個人的興味が近づいてきたというウディ・アレンの監督最新作「カフェ・ソサエティ」まで、子どもの頃から続く映画体験の記憶を辿る。連載タイトル『映画を聴きましょう』は子どもの頃に細野氏がよく聴いた映画サントラ集からとられている。