2017年4月7日にドイツ・グラモフォンから、今年”最大”の新人であるオランダ人「コンポーザー/ピアニスト、ユップ・ベヴィンのメジャーデビューアルバム『プリヘンション』(Prehension)が発売される。(日本盤CDは6月7日発売)
オランダのアムステルダムにある世界的なCM音楽制作会社で働いていたユップ・ベヴィンは、仕事をしながら、ネオ・アコースティック・フュージョン・バンドのスキャリマティック・オーケストラでキーボードを担当していたが、長女の誕生をきっかけにバンドを脱退。自宅にスタジオを作りエレクトロ風な楽曲を作り続けていた。
そんなある時、出張先のホテルのロビーでピアノを弾いているとそれを聴いていた人が涙を流すのをみて、自分には音楽の本質と美を探究するようなシンプルな音楽が向いていると音楽性を変えることを決意。毎夜、家族が寝入ったあとキッチンで祖母から受け継いだドイツ製のピアノで作曲を続けた。
2015年、作曲から録音まで全て自分で制作したアルバム『ソリプシズム』(Solipsism)は、全くのノンプロモーションにも関わらず、必要最小限にまで剥ぎ落とされ彼の音楽の素晴らしさがSNSや口コミで広がり、特にSpotifyでは自主制作盤として異例となる6,000万近くの再生回数を記録し、現役ピアニストとして最も聞かれる中の一人となった。その成功はストリーミングだけではなく、1888年設立オランダ・アムステルダムの由緒正しいコンサートホールのコンセルトヘボウでの2晩のライブも完売し、楽曲はシャネルやヴェルサーチのキャンペーンにも使用されるほど。そして2017年にドイツ・グラモフォンと契約し、メジャーデビュー作『プリヘンション』(Prehension)が4月7日に発売されることになった(日本盤は6月7日発売)
ピアノ以外の楽器は使わないシンプルながらも美を追い続けたスタイルや、聴く者のイマジネーションを刺激する音楽性などが評価され、今年最も注目するべき新人の一人との呼び声も高い。それに加えて、約2メーター8センチという身長の高さと哲学者のような髪と髭に覆われたルックスは、“ジェントル・ジャイアント(優しき巨人)”と呼ばれるほどで、名実ともに今年”最大”の新人となりそうだ。
「一人のアーティストが音楽を奏でることで世界中の人々の心を動かすことができるのは、本当に驚くべきことです。音楽こそが最も純粋な形式で、人を感動させることができるものだと私は信じています」 (ユップ・ベヴィン)