大森靖子の全国ツアー『TOKYO BLACK HOLE TOUR』が11月18日、ZEPP TOKYOにてファイナルを迎えた。
まずは大森靖子本人のギター1本で「PINK」を、そしてバンドメンバーが加わり「ミッドナイト清純異性交遊」とインディー時代の曲を立て続けに披露。ペンライトでピンクに染まったフロアは序盤から熱狂的な盛り上がりをみせた。
MCでは、「POSITIVE STRESSという曲にも書いたんですけど、奇跡は手作りで全ては地続きだと思っております。これからも大森靖子のストーリーを是非ご一緒に宜しくお願い致します」とZEPPへ立つまでの道のりの話と共に、これからの思いを語りライブは中盤へ差し掛かってゆく。
「逃げ猫ジュレ」では、猫に扮したダンサーが登場。大森靖子の鬼気迫る歌声に合わせてジュレが逃げ惑う世界観が表現された。
12月発売のシングルにも収録される「オリオン座」では、あらかじめ配られた歌詞カードを手にしたファンと新曲を大合唱。その後、学校のチャイムの音と「気を付け、礼!」の号令と共に大森靖子の真骨頂である弾語りがスタート。「少女漫画少年漫画」ではマイクから離れ、地声で歌い上げる場面も。悲痛な叫び声からか細い声まで緩急のある弾語りの後、再びバンド編成に戻り「あまい」からノンストップでライブは終盤戦へ。
静まり返った会場に「音楽は魔法ではない…」と語りかける声が響き渡り、最後の曲「音楽を捨てよ、そして音楽へ」を全身全霊をかけて歌い上げた。
アンコールでは、「マジックミラー」を披露。バンドメンバーと共にギターをかき鳴らしながら歌い、観客を魅了し、最後にはマイクを通さず、「あなたの、あなたたちの一人一人の人生が、一人一人の人生が最高です!ありがとうございました!」とファンへ感謝の言葉を述べて『TOKYO BLACK HOLE TOUR』を締めくくった。