ドイツの音楽プロジェクトとして1990年のデビューから全世界トータルセールス7,000万枚以上を売り上げ、ここ日本でもタイアップに使われ大ヒットとなったエニグマ。彼らの8年ぶりとなるアルバム『フォール・オブ・ア・レベル・エンジェル(堕ちた反逆の天使)』が11月11日に全世界同時発売された。
このアルバムは、作詞家、作家、翻訳家として活動するミヒャエル・クンツェがエニグマのマイケル・クレトゥとともに作り上げたコンセプトアルバムとなっており、12曲それぞれに対応する詩がブックレットには収録され、サウンド的にもブラジル人シンガーソングライターMark Josher、イギリスのオルタナティブ・デュオAquilo、フランスで活躍するインドネシア人シンガーANGGUNなどがゲスト参加、大ヒット曲「サッドネス」の続編となる「サッドネス(パート2)」が収録される等、エニグマにしか作り上げられない音となっている。
そしてアートワークは、超一流の贋作師として2000点以上、総額45億円以上もの贋作を作り出したウォルフガング・ベルトラッチが担当。ウォルフガングは既に存在している絵画の模写ではなく、その画家が描いたに違いないと思わせるようなオリジナル作品を未発表作として美術界で売り続けてきた稀代の贋作画家。2011年に逮捕されることになったが、今でも彼の贋作がどこかの美術館でバレないまま飾られているという人物。エニグマと同じドイツ人ということもあり、新作のアートワークをウォルフガングが担当。12曲の楽曲に呼応した作品がブックレットに使用されている。またYouTubeにはマイケル・クレトゥとウォルフガングとの対談や彼がアトリエでアートワークを制作している風景もUPされている。