4月20日に発売されたSALUの3枚目となるアルバム「Good Morning」収録曲から、地元厚木のホームタウン・アンセム「AFURI」、tofubeatsとの楽曲「Tomorrowland」に続き「Nipponia Nippon」のミュージックビデオが公開された。
アルバム収録曲の中でも一際異彩を放っていた同曲は、現在の日本の状況、その中で感じる問題点、危機感、矛盾点といったコンシャスな内容を等身大のリリックで綴った、SALU史上最もメッセージ性が強い一曲と言える。
SALUは同曲について「こういう内容に言及すれば批判が伴うし、“言わないほうが賢いな”と思っていた。でも、ラップは社会の風潮、思想について言及することが正義だとされている音楽で、“そういうものは自分の中にない”と言えばウソになる。本曲も具体的な解決法は提案してはないが、日本で暮らしていると“未来が心配だ”と感じることがあるけど、多くの人は社会に溶け込むことの方が大事だったりすると思うんですよ。いち成人として心配になることはありますけど、“じゃあ、何ができる?”というところでこの曲は終わってるんですよね」と語っている。
リリックの内容に沿う形で、MVも、現在の日本を象徴するような様々な場所で撮影されたドキュメンタリーテイストな映像作品に仕上がっている。尚、今作では、ディレクターを務めた、YUDAI MARUYAMAと共に、SALUもMVのプロデュースに大きく関わっている。