2012年東日本大震災復興・復旧支援の為に再結成をしたプリンセス プリンセスが、3月26日東京・豊洲PITで行われた「PRINCESS PRINCESS2012-2016再会FOR EVER」の公演をもって4年に渡る再結成活動に幕を閉じた。
プリンセス プリンセスは、震災直後メンバー間で送られたメールを機に集結。復興支援を目的として16年ぶりに再結成することを決意した。
「やるからには同窓会じゃ意味がない」「昔よりいいステージを届けたい」。
自分たちの今の生活と久しぶりとなるバンド活動とを両立しながら練習を重ね、2012年1年間限定で活動、約5億1000万円の義援金を集めた。
その後メンバー同士の話し合いが重ねられ、東北地方における今後の医療・教育分野への支援を発表、さらには、メンバー5人の“音楽を通しての支援を”という強い希望のもと仙台市にライブハウス「チームスマイル・仙台PIT」設立という形での支援が行われた。
これには震災以降、東北エリアに1000人〜1500人規模のライブハウスが無くなってしまったこと、これによってライブを楽しむことが出来なくなっていること、そして多くのミュージシャンらもこの規模でのライブ活動が行えなくなっているといったような背景も今回のきっかけとなっていた。
「皆さんの1つ1つのちっちゃな気持ちが、結果13万人もの人たちがライブに集まってくれてこんな大きな数になり、目に見える形での、こんなに大きくて素敵な支援を行うことが出来ました!“音楽の力”で東北地方に元気を届け、“音楽の力”で人々に力を届けられる、私たちにとっても最高の形となりました!」とメンバーは語る。
震災から5年となった今年3月11日、12日、13日、設立したチームスマイル・仙台PITでのライブハウスでのこけら落とし公演にメンバーは2年ぶりに再び集結。仙台公演は東北エリア在住の方が優先となってチケットは販売されたが即完売、他のエリアでの公演を求めるリクエストが多く寄せられていた。
「2012年からずっとずっと私たちと共に気持を同じくし、賛同・協力してくれた日本中のすべての人たちへの感謝の意を込めてこのステージに立つことを決めました。皆さんの笑顔からパワーを頂いて、私たちもやってよかったなと心から思っています」
会場には、3000人もの観客がつめかけ、オープニングの「19 GROWING UP」から大歓声があがり、往年のヒット曲、懐かしの曲など全18曲で会場は熱気に包まれた。
「私たち自身も、素晴らしい、これ以上にない再結成だったなと思っています」
「もちろん、皆さんがいてくれての再結成だったけど、今回、私たちの再結成を支えてくれた“音楽”・“曲”の大切さも改めて感じました。」(vo.岸谷香)
2016年3月26日夜、全18曲で完全燃焼したステージは、ダブルアンコールのあとも観客の拍手も鳴りやまず、現役時代を越えるともいわれるパフォーマンスを届けたバンドのフィナーレを惜しむ熱気に包まれる中、プリンセス プリンセスは再結成活動のすべてに幕を閉じた。
<関連リンク>
■プリンセスプリンセス_オフィシャルサイト