第58回グラミー賞授賞式が日本時間2月16日(火)(現地時間2月15日(月))に開催され、ケンドリック・ラマーがノミネートアーティスト中最多となる5部門を受賞した。
今回ケンドリック・ラマーは最多の11部門にノミネートされており、マイケル・ジャクソンが持つ12部門のノミネートに次ぐ歴代2位のノミネート数、ラッパーではエミネムの10部門を上回るということもあり、授賞式前から何部門を獲得するかに注目が集まっていた。最優秀ラップ・アルバムの発表は、伝説のヒップホップ・グループ元N.W.Aのアイス・キューブと、アイス・キューブの実の息子である俳優オシェイ・ジャクソン・Jr.(昨年公開され大ヒットした映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」でアイス・キューブ役を熱演)の2人がプレゼンターとして登壇し、コンプトン出身のケンドリック・ラマーの作品を読み上げたことは、今年のグラミー賞で最もアツい名シーンの1つとなった。
また、授賞式のステージでは、「ザ・ブラッカー・ザ・ベリー」と「オールライト」の2曲を披露。燃え滾る業火を背に強烈なメッセージ性のあるリリックをたたき込む圧巻のステージで、最多部門の受賞にふさわしいパフォーマンスを披露した。
アルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は2015年3月(日本では5月)にリリースされ、全米・全英チャート共に初登場1位を記録。実体験をもとにしたメッセージ性の強い内容で注目を集め、収録曲「ハウ・マッチ・ア・ダラー・コスト」がアメリカのオバマ大統領の2015年ベスト・ソングに選ばれたことでも大きな話題を呼んだ。
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■ケンドリック・ラマー 日本公式サイト