2012年惜しまれつつこの世を去ったザ・バンドのドラマー/シンガー、リヴォン・ヘルムの娘で、音楽面でも父と活動をともにしてきたエイミー・ヘルムによる初の自身リーダー作『ディドゥント・イット・レイン』が本日発売された。
エイミー・ヘルムはアメリカン・ロックの代名詞とも言うべきロック・バンド、ザ・バンドのドラマーでありシンガーでもあるリヴォン・ヘルムと、シンガー・ソングライターとして活躍していたリビー・タイタスの間に生まれた。小さな頃から音楽に囲まれて育ち、自身のバンド「オラベル」でプロ・デビュー。2004年からは父リヴォン自身のスタジオでのライブ・セッション“ミッドナイト・ランブル”を全面的にサポートしてきた。2012年に世界中のロック・ファンに惜しまれつつリヴォンが亡くなった際もリヴォン・ヘルム・バンドの中心メンバーとして、錚々たるメンバーが顔をそろえた追悼コンサートの成功に大きく貢献した。
エイミー・ヘルム初のソロ・リーダー作となる『ディドゥント・イット・レイン』は5年をかけて制作され、父リヴォンもエグゼクティヴ・プロデューサーに名を連ねるとともに、生前最後のレコーディング・セッションとなった3曲でドラムをたたいており、そのうちの1曲「スペンド・アワ・ラスト・ダイム」の冒頭にはリヴォンの力強いカウントの声がしっかりと録音されている。父リヴォンをはじめ、リトル・フィートのビル・ペイン、ジョン・メデスキ、マルコ・ベネヴェントら腕利きのミュージシャンをゲストに迎え、リヴォン・ヘルム・バンドをともに支えるメンバーと共に制作されたこのアルバムは、フォーク、カントリー、ゴスペルといったアメリカのルーツ・ミュージックに根差した豊かで力強い作品に仕上がっている。 アルバム冒頭を飾るゴスペル曲「ディドゥント・イット・レイン」、サム・クック「グッド・ニュース」のカヴァー、そしてエイミー自身の曲を中心とした新録オリジナル楽曲と合わせて全12曲を収録。エイミーのソウルフルな歌声とアメリカン・ロックの粋を集めたようなバンド・サウンドに溢れた多彩な楽曲群は“デビュー・アルバム”と呼ぶにはあまりにも熟成され、オリジナリティを十分に備えて地に足のついた豊かな音楽を鳴らしている。
日本盤にはボーナス・トラックとしてリヴォンのスタジオ「ザ・バーン(納屋の意味)」でのライブ録音2曲を追加収録される。
【リリース情報】
エイミー・ヘルム AMY HELM
ディドゥント・イット・レイン DIDN’T IT RAIN
9月16日発売
VICP-65332 2,500円+税
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A025237.html