1983年のデビュー以降、その獰猛性と攻撃性を兼ね備えたヘヴィ・サウンドでスラッシュ・メタルというジャンルを確立し、エクストリーム・メタル・シーンの頂点に君臨し続ける帝王スレイヤーが、2015年、最も期待すべきメタル・アルバムであり、バンドにとって最も挑戦的な作品とも言える最新作『リペントレス(原題: Repentless)』を発表する。グラミー賞Rノミネートを果たした前作『血塗ラレタ世界(原題: World Painted Blood)』から約6年振りとなるこの最新作は、USではNuclear Blastより、そしてここ日本ではワーナーミュージック・ジャパンより、9月11日に全世界同時発売となる。
バンドは既に6月19日に最新作のタイトル・トラック「リペントレス(原題: Repentless)」を公開しており、より凄味を増した獰猛性が渦巻くこの楽曲は世界中のメタル・ファンを狂喜乱舞させている。この曲に関して、ケリー・キング(g)はこうコメントしている。「“リペントレス”は、俺にとってのジェフへのトリビュート曲だ。“ハンネマン・アンセム(HannemAnthem)”とこの曲を呼んでいる。ジェフのテイストを俺なりに再現してみた曲で…、何というか、ジェフが自分自身で新たな曲を書いたとしたら、こんな曲になるんじゃないかと思いながら作った曲なんだ」。また、iTunes Storeでのアルバム予約注文(プレオーダー)もスタートしており、予約注文をした人は、その場でこの最新曲「リペントレス」をダウンロードできるようになるという。
「リペントレス」: https://www.youtube.com/watch?v=uivxr3O6rSE
iTunes予約注文: https://itunes.apple.com/jp/album/repentless/id1005705264
2014年3月に行われたスタジオ・セッションでスレイヤーは新曲をレコーディングし、同年4月に、ファンへのプレゼントとして最新曲「インプロード(原題: Implode)」をフリー・ダウンロードで公開したのだが、その後同年9月から翌1月の間に、LAにあるHenson Studiosにてレコーディングを続け完成させたのがこの最新作『リペントレス』だ。昨年公開した新曲「インプロード」も今作に収録されているが、9月以降のレコーディング・セッションにて新たにレコーディングされたヴァージョンとなっている。また、車のコマーシャル用に提供していたインストゥルメンタル楽曲「ホエン・ザ・スティルネス・カムズ(原題: When The Stillness Comes)」も新たにレコーディングし直し、ヴォーカルを追加したものが収録されている。再び世界を恐怖と混乱、そして堕落が支配するスレイヤー・ワールドに落とし込むべく投下される全12曲からなるこの最新作は、究極のブルータリティ、そして地獄のようにヘヴィで雷のようなスピードが暴れまわる、スレイヤーにしか成しえないスラッシュ・メタル・サウンドが渦巻く作品だ。
「最新作は、まさしくスレイヤーのサウンドだ」と、フロントマンのトム・アラヤは語る。「今までの作品では、ファンもどんな作品になるのかある程度予想は出来ていたと思う。でも今回は今までとは状況が違うから、どんな音になるのか興味を持っている事だろう。とにかく俺はこの最新作が気に入っているし、ファンを絶望させるようなことは絶対にないと思うね」。
今作『リペントレス』は、スリップノットやサウンドガーデン、デフトーンズらを手掛けるプロデューサー、テリー・デイトと初めてタッグを組み制作された作品だ。また今作は、2001年の『ゴッド・ヘイツ・アス・オール(原題: God Hates Us All)』以降、ドラマーのポール・ボスタフが再びスレイヤーのレコーディング・メンバーとして加わった作品であり、初めてゲイリー・ホルト(g)がレコーディングに参加した作品でもある。何より重要な要素は、スレイヤーにとって初めて、創立メンバーの一人であり、2013年に残念ながらこの世を去ってしまったジェフ・ハンネマン(g)がいない作品である、という点だ。しかし、今作にはジェフの手による楽曲も収録しているという。
トム・アラヤはこう語る。「ジェフはいつだって曲を書いたりデモを作ったりしていた。息を引き取る直前まで曲を書き続けていたんだ。彼が書く曲のクオリティを感じれば、それこそが彼の情熱だったことが判るはずだ。今作にはジェフが書いた曲も収録している。ヴォーカル・テイク以外ほぼ完成に近い状態のものもあったから、そいつを仕上げたのさ。他にも彼の手による曲があるから、いつかまた彼の曲をレコーディングする時がくるかもしれない」。
また、ケリー・キング(g)は今作に関してこう語っている。「今作は、トムとポール、そして俺のそれぞれのアイデアをテーブルに乗せて、互いにコラボレートしながら、究極的なヘヴィさを作り上げていった。今作にリード・ギターで参加したゲイリーも凄かったよ。彼が弾くリード・パートを、たった1日でやり遂げたんだからな。あいつは狂ってるよ!」
常に衝撃的なアルバム・ジャケットを発表しているスレイヤーだが、今作も変わらず強力なインパクトを持つジャケットに仕上がっている。このアートワークを手掛けたのは、ブラジルのアーティスト、マルセロ・ヴァスコで、トム・アラヤとケリー・キングとのコラボレーションによって生まれた作品だ。トム・アラヤはこうコメントする。「ジャケットに関しては、様々なアイデアが実際にあったんだけど、その中でもマルセロがベストだと感じだんだ。俺達からちょっとした提案を付け加えて、出来上がったのがこの最高なアートワークってわけさ」。
また、今作は様々なフォーマットでの発売を予定している。通常のCDに加え、CD+DVD限定スペシャル・エディション、CD+Blu-ray限定スペシャル・エディション(DVDとBlu-rayには、2014年に行われたヴァッケン・オープン・エアー・フェスティヴァル時のライヴ映像に加え、アルバムのメイキング映像を収録予定)、アナログ盤、限定ボックス・セット、デジタル配信、そして、全世界3,000セット限定という、メタル・イーグル・エディションの計7フォーマットだ。メタル・イーグル・エディションは、Nuclear Blastのオンライン・ショップでの限定販売となる(http://media.nuclearblast.de/bands/Splash/slayer/repentless/eagle/index.html)。日本盤は、通常盤CD、CD+DVD、そしてCD+Blu-rayの3フォーマットでの発売を予定している。
スレイヤーは既にツアーをスタートさせており、7月後半からはRockstar Energy Drink Mayhem Festivalのヘッドライナーとしての参戦が決定。また、ここ日本でも、10月に開催される日本最大のメタル・フェス、LOUD PARK 15のヘッドライナー出演が決定している。
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※iTunes Storeは米国及びその他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
■作品情報
スレイヤー / 『リペントレス』
2015年9月11日発売
通常盤: WPCR-16759 / 2,457(本体)+税
CD+DVD盤: WPZR-30681/2 / 3,200(本体)+税
CD+Blu-ray盤: WPZR-30683/4 / 3,800(本体)+税
01. Delusions of Saviour / ディリュージョン・オブ・セイヴィアー
02. Repentless / リペントレス
03. Take Control / テイク・コントロール
04. Vices / ヴァイシズ
05. Cast The First Stone / キャスト・ザファースト・ストーン
06. When The Stillness Comes / ホエン・ザ・スティルネス・カムズ
07. Chasing Death / チェイシング・デス
08. Implode / インプロード
09. Piano Wire / ピアノ・ワイアー
10. Atrocity Vendor / アトロシティ・ヴェンダー
11. You Against You / ユー・アゲインスト・ユー
12. Pride In Prejudice / プライド・イン・プレジュダイス
◆ SLAYER Live at Wacken 2014 / ライヴ・アット・ヴァッケン 2014 ライヴ映像(収録曲未定)
◆ Making of “Repentless” Documentary / メイキング・オブ・『リペントレス』・ドキュメンタリー(日本語字幕付)
■スレイヤー プロフィール
トム・アラヤ ─ ベース/ヴォーカル
ケリー・キング ─ ギター
ポール・ボスタフ ─ ドラム
ゲイリー・ホルト ─ ギター
1982年、カリフォルニア州オレンジカウンティで出会ったトム・アラヤ(ベース/ヴォーカル)、ケリー・キング(ギター)、ジェフ・ハンネマン(ギター)、デイヴ・ロンバード(ドラム)により結成。スラッシュ・メタルというジャンルを確立し、後にメタリカ、メガデス、アンスラックスと共にスラッシュ・メタル四天王としてシーンに君臨する。他バンドが徐々にそのスタイルを変えながら活動していくのに対し、スレイヤーは頑なまでに自身の音楽性を守り続け、今なお絶大な攻撃性を持って活動を続けている。
1983年にアルバム『ショウ・ノー・マーシー』でデビュー。1985年に発表した作品『ヘル・アウェイツ』がプロデューサーのリック・ルービンの目に留まり、American Recordingsと契約、翌1986年には名作『レイン・イン・ブラッド』をリリースする。この作品はバンドにとって初の全米アルバム・チャートにランクインを記録し、メタリカの『マスター・オブ・パペッツ』、メガデスの『ピース・セルズ〜』と共にUSスラッシュ・メタルを定義づける作品として知られるようになる。
その後、『サウス・オブ・ヘヴン』(1988)、『シーズンズ・イン・ジ・アビス』(1990)、『ディヴァイン・インターヴェンション』(1994)、 『悪魔の鎮魂歌(レクイエム)』 (1998)、 『ゴッド・ヘイツ・アス・オール』 (2001) 、『クライスト・イリュージョン』(2006)、『血塗ラレタ世界』(2009)とアルバムを発表し、その絶大なる存在感をシーンに見せつけている。
2013年、バンドの創立メンバーの一人であるジェフ・ハンネマンが壊死性筋膜炎のため死去、深い悲しみが世界を覆ったのだが、バンドは元エクソダスのゲイリー・ホルトをサポート・メンバーとして迎え入れ、ツアーを続けながら新作をレコーディング、前作より6年振りとなる最新作を発表する。
<関連リンク>
■スレイヤー オフィシャルHP