人々の日常を淡々と温かく、切なく映し出すNHKの番組「ドキュメント72時間」が静かなブームとなっている。そしてそこにある人間模様に寄 り添うように流れるテーマ曲「川べりの家」が今じわじわと話題となり、感動のメッセージが多く寄せられている。
この曲の作詞・作曲を手掛け、歌っているのは女性シンガーソングライターの松崎ナオ。2006年、番組ディレクターがCDショップで流れてい た「川べりの家」に偶然出会い、心を打たれるほどの衝撃を受けたことからすべてが始まった。スタート準備中の新番組にあまりにもマッチすると 感じたディレクターが早速スタッフを集めて試聴したところ、そこには涙するプロデューサーの姿が。スタッフ一同、テーマ曲はこれしかないとい う確信となったそうだ。
第1期放送(2006年10月から2007年3月)を経て、2013年4月からの第2期がスタート。第2期から見はじめた視聴者も多く、番組 の人気は回を重ねるごとに高まっていく。放送のために金曜夜の飲み会を切り上げるサラリーマンも。それと同時に「川べりの家」を知ることとな り、映像にピッタリなこの曲の存在を心に焼きつけることになっていった。
インターネット上には、「この曲を見つけだしてテーマ曲にして自分に教えてくれたNHKに感謝…」「ドキュメント72時間のテーマ 曲・・・松崎ナオ「川べりの家」がジワジワくる」「72時間で聴いて、自然と、心の中に入って来て大好きになりました。 番組は勿論、綺麗な 夕陽や海などを眺めながら聴きたい」といった声が続々と寄せられている。
同曲のシングルCDはリリースが9年前だったこともあり、2012年には年に数枚という注文数であった。番組の第2期が2013年4月より開 始すると2013年には100枚を越える注文があり、2014年には1,000枚以上のバックオーダーが。さらに2015年4月現在、シング ルCDのリリースから9年経った今、1日に100枚を超す注文も入るようになってきている。 同様に音楽配信における同曲のダウンロード数も番組の第2期開始後に急上昇中だ。
この現象を受け、松崎ナオは「10年前に何気なくつくった曲が、今でもこんなにたくさんの人の心に届くなんてうれしすぎです!」と喜びのコメ ントを寄せている。
まだ「川べりの家」を知らない方は、是非一度その楽曲世界に触れてみては。
■ドキュメント72時間
http://www4.nhk.or.jp/72hours/
(NHK総合 毎週金曜午後10時55分〜11時20分)
人々が行き交う街角。そこに足をとめ、通りすがりの人に目を向けてみる。
カメラを据えて3日間、72時間。
同じ空の下、同じ時代に、たまたま行き合わせた私たち。
みんな、どんな事情を抱え、どこへ行くの? − ドキュメント72時間想像をはるかに超える、多様で生き生きとした、人々の「いま」が見えてくる。
テーマ曲 松崎ナオ「川べりの家、」 (番組HPより)
■作品情報
◆松崎ナオ『川べりの家』収録シングル
《収録曲》
M1.川べりの家(作詞・作曲:松崎ナオ)
M2.hello, goodbye(作詞・作曲:松崎ナオ)
M3.空の主張 都市開発反対の歌(作詞・作曲:松崎ナオ)
《品番》MYCD-20012
《価格》¥952(税抜)
《発売元・販売元》ポニーキャニオン
《発売日》2006年11月15日
◆松崎ナオ『川べりの家』収録アルバム
「Flower Source」
《品番》MYCD-30394
《価格》¥2857(税抜)
《発売元・販売元》ポニーキャニオン
《発売日》2006年8月18日
■松崎ナオ
東京生まれ。’98年デビュー、翌年テレビドラマ「リング〜最終章〜」にビデオクリップ「白いよ」が使用され注目を集める。’06年 「hello goodbye」が重松清原作の映画「きみの友だち」のテーマソングに。以降、ライブを中心に活動。様々なアーティストとの交流も深く、椎名林檎などのア ルバムにも参加(「木綿のハンカチーフ(’02年)」)。
<関連リンク>
■松崎ナオ オフィシャルサイト