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日本では、ほぼ無名のFEMM(フェム)という名のマネキン・ダンス・デュオが、日本“以外”の国々で人気を集めている。

音楽

自らを生命ある人形であると公言し、マネキン・ダンス・デュオとして、今年4月に人知れずデビュー。夏に発売された「Fxxk Boyz Get Money」という楽曲が、奇しくも独立記念日 (7月4日) に、アメリカを発端として世界各国でバズを起こし、Miles Jaiをはじめとする、何万から何十万人というフォロワーを持つ有名ブロガーやYouTuberによって次々にシェアされ、その人気はさらに拡大している。先日9月22日には、twitterで約590万人のフォロワーを有し、世界で最も影響力があるブロガーと言われる超大物「Perez Hilton」が、新たなTWERK (大流行中のダンス)アンセムとして記事にしている。普段はその辛口な投稿で物議を醸し出す事も多いPerezだが、その一方で、彼からの高評価によって北米での成功を手にしたアーティストも少なくない。FEMMに関しては現状、高い評価をしている様子だ。

Perez Hiltonの記事リンク:http://perezhilton.com/2014-09-22-femm-fxxk-boyz-get-money-music-video

そんな中、FEMMのオフィシャルYouTubeチャンネルは、直近の1ヶ月半だけで130万回再生を突破、チャンネル登録者数も1万2千人に膨れ上がった。その過半数が北米からのアクセス、次いでヨーロッパが10%強のシェアとなっている。日本のシェアはわずか6%で、言語別シェアでは英語圏からのアクセスが全体の4分の3を占めるという、日本人アーティストとしては希有な存在となっている。

こういった場合は概ね、クール・ジャパンという言葉が連想され、オタク・カルチャーのファン層にウケているのが通例だが、全曲英詞という事もあってか、FEMMの場合は全く異なる様子だ。所属レーベルによると、前述の「Fxxk Boyz Get Money」のYouTube再生回数を性別と年齢別のシェアで見ると、女性が70%、しかも、そのほとんどが10代〜20代前半の女性で占められているとの事。TWERKと呼ばれる挑発的なダンスを披露し、過激なタイトルからは女性の味方とは程遠い印象を受けるが、歌詞の内容は実は全くの逆。ファンからのコメントを見ると、最も多いのが『私のAnthem(アンセム)』や『Motto(モットー)』という表現。FEMMは「女性の代弁者」として、そして、彼女達が歌う楽曲は「女の子のテーマ・ソング」という位置付けで、世界中のガールズを虜にしているのだ。

これまで発表してきた楽曲の作家クレジットを見てみると、グラミー常連のブライアン・マイケル・コックスをはじめ、全てが欧米の人気プロデューサーによるもの。彼らが手掛けてきたアーティストのい一部をラインナップすると、レディー・ガガ、ケイティ・ペリー、マイリー・サイラス、リアーナなど、今をときめく歌姫から、マドンナ、カイリー・ミノーグ、ビヨンセ、マライア・キャリー、ブリトニー・スピアーズといったレジェンドまで錚々たるメンツが並んでいる。他にも、スクリレックスやデッドマウスなどEDM界のトップ・クリエイターとのコラボレーションで知られるSofia Toufaや、Coldplay、Maloon 5、Owl Cityなど人気バンドを手掛けたROBOPOPやBen Prestonなどの名前も見られる。

人形というコンセプトを独自に解釈し、全曲で振り付けを担ったのは、Hidaliという日本人のコレオグラフ・チーム。WORLD ORDERの振り付けで世界中の度肝を抜き、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムやミッシー・エリオットからも依頼を受けるなど、国内外問わず活躍している新進気鋭のチームだ。最近では、docomoのTV-CMでのUFOの振り付け (実はFEMMもデビュー前にUFOのカバーを発表しており、その振り付けもHidaliによるもの)や、SKY FASHION SHOW feat GUCCIでのコレオグラフが記憶に新しい。つい先日の敬老に日には、彼らが昨年の同日に自主制作したビデオが、Yahoo! JAPANのTopページで取り上げられ、再び大きな話題をさらった。

「HIDALI #2 “RESPECT FOR THE AGED DAY”」映像視聴リンク:https://www.youtube.com/watch?v=BC7XYRB17gc

衣装は全てラバーによるコスプレというギャップも面白い。手掛けたのは、コム・デ・ギャルソンやナンバーナイン、アンダーカバーのパリ・コレにおて、特殊素材の衣装、造形で活躍するGM Atelier。クール・ジャパンの象徴であるコスプレをハイ・ファッションと見事にクロス・オーバーさせている。

国内での制作にこだわらず、世界的に活躍するクリエイターによるハイ・クォリティーな楽曲と、逆に日本らしさを咀嚼したジャパニーズ・ビジュアライゼーションのよる組み合わせで、他の国内勢とは全く異なる方法で世界進出を進めるFEMM。いよいよ10月1日に、初のフル・アルバムを全世界同時リリースする。タイトルは「フェム化計画」を意味する「Femm-Isation (フェムナイゼーション」と題され、そこにも、彼女達の狙いや意気込みが感じられる。

昨日、それに先駆けて、リード曲である『Whiplash』のミュージック・ビデオが初公開された。ディレクションは、ミュージック・ビデオ界で今、最も注目されているクリエイター集団IKIOI。Hidaliの幾何学的で超難解パズルのような振り付けを、ワンカットで見せる新感覚のミュージック・ビデオに仕上がっている。バック・ダンサーには、NYのアポロシアターで年間チャンピオンを獲得したNumbers No:Zの2人をはじめ、Hidaliの要所要所のワークスには欠かせない存在のKikky、RHYTHM NATION PROJECTに参加したJUNKOO、「復活!ダンス甲子園」の初代優勝の後、二連覇を達成した0UT L1VEの面々など、Hidali曰く、2度とそろわないオール・スター・チームが出演。

完全なるノン・プロモーションで欧米からの支持を得たFEMM。逆輸入アーティストとして、日本やアジアでどう受け入れられるのか?今から楽しみだ。

『Whiplash (Music Video)』You Tubeリンク:
http://youtu.be/CsIHw8Bsyw4

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1st Full Album『Whiplash』

2014.10.1 発売

配信のみ / 2,200(TAX IN)

【収録曲】

01. We Flood The Night

02. Astroboy feat. Honey-B & W-Trouble

03. Kill The DJ

04. Party All Night

05. The Real Thing

06. Dead Wrong

07. Unbreakable

08. Girls Night Out

09. Kiss The Rain

10. Fxxk Boyz Get Money

11. White Noise

12. Whiplash

13. Wannabe

オフィシャル・サイト:http://femms.jp/femme/

FEMM’S AGENCY SYNDICATE(レーベル) サイト:http://femm.jp
<関連リンク>
FEMM オフィシャルサイト

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