平井堅が、10月14日からスタートするNHKドラマ10「さよなら私」の主題歌を手がけることが決定した。
「さよなら私」は毎シーズンクオリティの高い作品で人気を集める「ドラマ10」の年内最終シリーズで主演の永作博美をはじめ石田ゆり子、藤木直人といった豪華キャストに加えて「若者のすべて」、「最高の恋人」、「ビーチボーイズ」、「ちゅらさん」、「最後から二番目恋」など多数のヒット作を生み出してきた脚本家・岡田惠和が手がける話題作。
そして今まで数々のドラマ主題歌でヒットを生み出してきた平井堅が、NHKのドラマ主題歌を手がけるのは今回が初。ちょうど主人公と同世代にあたる平井堅自身が歌詞を書き下ろした主題歌「おんなじさみしさ」は女性の本音に迫るドラマに沿った巧みな心理・情景描写が心にしみわたり、少し痛いけど大事な爪痕を残すミディアムバラードに仕上がった。10月29日から配信がスタートし、その後CDの発売も控えており詳細は後日発表される。
◎平井堅コメント
「平井さんなりのもう一つの物語を自由に書いて下さい。」これはプロデューサーの方から言われた言葉です。
今まで色々なドラマ、映画の主題歌を書かせて頂きましたが、実はこの言葉を言われたのは初めてで、正直「なんてありがたい」という気持ちと 「ハードル高いな」という気持ちの半々でした。(苦笑)
他人と自分を比較したり、過去と今を比較したり、私達はいつも植え付けられた尺度、自分で決め付けてしまった尺度に計られ、揺られて生きている気がします。純白な感情なんてない。嫉妬や羨望を内包しながらも、それでも人は人を求めずにはいられない。
寂しさの量は外側からは計れない。寂しさに優劣は無い。同じ寂しさを抱えている大切なあの人に会いに行く。その瞬間の風景を切り取って書きました。どんなに揺られても人生は進んで行く。トンネルもあれば陽だまりもある。この歌から、このドラマから何かを掴んで頂けると嬉しいです。
求める気持ちの裏側ならば、寂しさも悪くない。ですよね?」
◎永作博美コメント
何かテンポに逆らうように歌が進んでいくのが切なくて。こうやって生きて来たって思った。有難い事にまだ撮影中。気持ちに拍車がかかりそうです。そんな素敵な歌をありがとうございます。
◎ドラマ10「さよなら私」番組プロデューサーコメント
『さよなら私』は、女性の本音に迫るドラマです。永作博美さんと石田ゆり子さんが演じる親友同士が、時に激しくぶつかり合い、時に優しくいたわり合い、心から相手のことを理解していきます。
この脆くて美しい世界を、力のある主題歌で束ねたい。必然的に平井堅さんの名前が浮かびました。最初にデモCDを聞いたとき、驚きと感動で鳥肌が立ちました。ドラマの後半でキーワードとなるセリフがそのまま歌詞に入っていたのです。
大まかな打合せはしましたが、平井さんはそのセリフを知らないはず。研ぎ澄まされた感覚が生んだ奇跡のシンクロだと思います。素晴らしい主題歌をありがとうございました。皆さんもぜひ、平井堅さんの透明感あふれる歌声に包まれながら、ドラマの余韻に浸って下さい。
NHKドラマ番組部チーフ・プロデューサー 菓子浩
過去関連作:連続テレビ小説「あまちゃん」、ドラマ10「はつ恋」、土曜ドラマスペシャル「それからの海」など
番組情報
ドラマ10「さよなら私」
[放送]2014年10月14日(火)〜12月9日(火)
NHK総合テレビ 毎週火曜日 午後10時〜10時48分(連続9回)
[作] 岡田惠和
[音楽] 松浦晃久
[主題歌]平井 堅「おんなじさみしさ」 2014年10月29日配信スタート
[出演] 永作博美 石田ゆり子 / 佐藤仁美 谷村美月 りりィ 尾美としのり / 藤木直人
[あらすじ]
閑静な高級住宅街に住む専業主婦・星野友美(永作博美)は、優しい夫・洋介(藤木直人)と、かわいい息子・健人と共に幸せな日々を送っている。同窓会で、高校時代の親友で映画プロデューサーの早川薫(石田ゆり子)、
平凡な家庭の主婦・三上春子(佐藤仁美)と久しぶりに再会し、楽しいひと時を過ごす。しかし、なぜか家庭の事情を知りすぎている薫の言動に、友美は薫と愛する夫が不倫関係にあるのではと疑いを抱く。友美は高校時代の思い出の場所に薫を呼び出し、
真相を問いただすが、もみ合ううちに階段から転げ落ちてしまう。さらに、予想もつかない出来事が2人に降りかかり、やがてお互いの隠された秘密を知っていく。
[概要]
41歳。誰かと一緒に生きていくのか、それとも一人の力で生きていくのか。人生の分岐点に差し掛かった女性たちを描くドラマ10「さよなら私」。オリジナル脚本は、連続テレビ小説「ちゅらさん」、ドラマ「最後から二番目の恋」などで知られる人気脚本家・岡田惠和氏が手がける。女性をターゲットにしたドラマ10らしく、40代に差し掛かり、“もしも今とは違う人生を歩んでいたら”という女性の願望を、現実味のあるファンタジーとして描く。
優しくて仕事もできる夫・洋介(藤木直人)と結婚し、誰もが羨むような幸せな家庭を築いた主婦の友美(永作博美)。映画プロデューサーとしてのキャリアに生きる独身の薫(石田ゆり子)。
夫・光雄(尾美としのり)との愛も冷めてしまった平凡な主婦・春子(佐藤仁美)。高校時代を一緒に過ごし、同じスタートラインに立ちながらも対照的な人生を歩む3人の姿から、心の内に秘める羨望や嫉妬、情愛を赤裸々に見せていく。
妻としての幸せ、女としての愛、そして女の友情を大胆かつ繊細に描き、本当の幸せとは何かを問いかける。
平井堅 プロフィール
1995年デビュー。2014年4月発表の最新シングル「グロテスク feat. 安室奈美恵」を含め36枚、最新アルバム『JAPANESE SINGER』含めオリジナルアルバム8枚をリリース。
歌謡曲は勿論のことR&B、POP、ROCK、HIPHOP、HOUSEなど多種多様なジャンルに傾倒し、数多くのヒット作品を輩出。累計3,000万セールスを記録する。日本人男性ソロアーティストとしては初めてのMTV UNPLUGGEDの出演や、スティーヴィー・ワンダー、ジョン・レジェンド、ロバータフラッグ、美空ひばり、坂本九、草野マサムネなど時代/ジャンル/国境を越えたコラボレーションを実現。デビュー10周年を記念してシングル・コレクションをリリースし、男性ソロアーティストで史上3人目の200万枚を突破するなど、記憶と記録に残る活動を続ける。 2013年、1998年から続けてきた平井堅のライフワークであるアコースティック編成で聴かせるコンセプト・ライヴ“Ken’s Bar”が開店15周年を迎え、精力的にLIVEを展開するなか、2014年に入ると4月2日には約2年ぶりとなるNEW SINGLE「グロテスク feat. 安室奈美恵」をリリース。豪華なコラボレーションと人間の本性を炙りだした衝撃的な歌詞で俄然注目を集め大ヒット。さらに5月にはコンセプト・カヴァーアルバムの第3弾「Ken’s Bar?」をリリース。来年デビュー20周年を控える中、クリエイティブなトライを続けるその動きからますます目が離せない。
<関連リンク>
■平井堅 Official Website