11月29日幕張メッセで行われるFACT結成15周年フェス『Rock-O-Rama』の出演アーティストの第一弾発表が行われた。今回発表されたのは、Cleave、Crystal Lake、ENDZWECK、NOISEMAKER、PALM、waterweedの計6組。長年FACTと親交のあるバンドから若手まで世代を超えたラインナップとなっている。共通するのは、いずれも時代に媚びずに自らの信念を貫いて来たバンドという点。
今回のチケットは、FACT初のシングル付きで販売される事が既にアナウンスされているが、新たに、来場者全員にイベントTシャツがプレゼントされる事も発表された。メンバーからの強い意向で実現した企画で、バンド界隈では2,500円相場のTシャツを来場者全員に無償提供する事で、少しでもチケットの体感価格を下げたいという願いがある。『幕張メッセをライヴハウスにする』というFACTらしいコンセプトが反映されたファンには嬉しいニュースだ。
デザインについては後日発表となっているが、その仕上がりに期待の声も大きいはずだ。なぜなら、現在多くのラウド系バンドのデザインを手掛けるイラストレーター達を、いち早く起用しプッシュアップしてきたのはFACTだからだ。これは、意外に知られていない事実。それだけでなく、Deviluse、Vans、Volcomといったシーンに大きな影響を与える国内外の人気ストリート・ブランドとのコラボレーションも多々行っており、ファッションという面でも、昨今のパンク&ラウド・シーンにおけるひとつのスタイルを確立したパイオニアと言っても過言ではない。
バンドの利益という面で非常に大きな割合を占めるマーチャンダイズ、その中でも一番の稼ぎ頭であるオフィシャルTシャツをプレゼントするという、CD不況が叫ばれる時流とあえて逆行するかのような挑発的なやり方に、このイベントにかけるFACTの並々ならぬ意気込みとある種のアンチテーゼが垣間見えると共に、これまで支えてくれたファンやシーンに対する彼らなりの感謝の念を感じる。
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