昨年末にアルバム「A woman’s heart」をリリースした滴草由実が、3月28日目黒Blues Alley Japanにて待望のワンマンライブを行われた。
このライブは、女性の内面を表現した歌詞と、どのジャンルにも振り分けることが出来ない音楽性で、ジャンルに縛られないすべての音楽好きに捧げる作品「A woman’s heart」の先鋭的ながらも普遍的な世界観が共存する唯一無二の空間が創り出された。会場は、最新アルバムにも収録された楽曲「Dreaming」のミュージックビデオの制作指揮をとった中島知美(Barneys New York、ESTNATION、伊勢丹、ANNA SUI、KOSE ADDICTION、SHU UEMURAなどの広告ヴィジュアルを手掛けた実績を持つファッション界アートディレクターの第一人者)により演出され、会場全体はモノクロの世界に。CDのインナーに使用された滴草由実による絵画の展示や当日限定の「A woman’s heart」オリジナルカクテルや料理が提供され、“音と食の響宴”が存分に堪能出来るライブになりました。
一部と二部で構成されたライブは、繊細で美しいピアノの「INTRO」から始まり、その演奏をバックに滴草由実は静かにステージに登場した。艶やかなファルセットのフェイクで聴衆を取り込み、「I don’t love you」からスタート。音源には無いギターとフェイクが絡み合い見事にバンドサウンド化しており、そのままノンストップで「Love Tactics」へ変則的なビートをドラムとベースが体現し、「change」では絶妙なハイハットのフレーズがちりばめられ、「feel」ではRoots Reggaeのようなアレンジになっており、6曲目「I don’t cry」では滴草由実の持つ繊細な高音をやさしく包み込む。畳み掛けるような展開で一気に会場全体を「A woman’s heart」の世界へ惹き込んだ。独特の音楽性を見事に体現したバンドメンバーは数々のキャリアを誇るミュージシャン(Drums:白根佳尚、Bass:北川淳人、Guitar:菅原潤子、Keyboard:大迫杏子)で構成され、まるで小説で描かれた物語が現実の世界へと解き放たれように重量感、迫力、リアリティさが増し、滴草由実の音楽が目の前で躍動し始めた瞬間となった。
そして、デビュー10周年を迎えた滴草由実が前作から今作「A woman’s heart」がリリースされるまで「ファンのみんな、応援してくださっている皆さん、ずっと待っていてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えると会場は暖かい拍手に。一部の最後は、「当たり前にあることが、実はそうじゃないんだ」と気づき、「身近にいる人達、大切な人達を思い浮かべながら作りました」という「Dreaming」が披露され締めくくられた。約30分間の小休憩では、滴草由実のパーソナルに迫る映像も上映され、アーティスト滴草由実の音楽だけではない彼女の魅力がたっぷりと詰まった映像に会場は静かに見入っていた。
そうして始まった二部は、一部とは打って変わって印象的なディストーションギターと激しいドラミングで始まり、次々と楽曲が披露されていく。一部で静かに動きだした滴草由実の音楽が、二部ではより熱を帯びた強い女性像をエモーショナルな歌唱と演奏で躍動していく。アルバムの表題曲「A woman’s heart」を熱く歌い上げ「Why?」では挑発的な表情で聴衆を引き込んだ。途中一部でも披露した「Dreaming」や「アルバム」そして待ってくれていたファンに向けて制作された「約束」のアコースティックセクションを挟み心地よい空間を創り上げた。そこから一転しLOUD ROCKのようにアレンジされた「Y.O.L.O」で会場も総立ちに。ラストの「Move it」まで一気に10曲を駆け抜けた。そして、アンコールではファンには嬉しい発表も。アンコールで披露された新曲「さくらのぬくもり」が4月16日に配信が決定。この「さくらのぬくもり」昨年の3月にSOUNDCLOUDで発表されファンの間でリリースが待たれていた人気曲だ。
さらに、デビュー10周年を記念したベストアルバムのリリースも発表され、ファンには楽しみな一年になるだろう。「静」から「動」へ、「A woman’s heart」を経て滴草由実の音楽が世界へと解き放たれたスペシャルな夜となった。
【セットリスト】
滴草由実 “A woman’s heart”Live @ BAJ
3月28日(金)
-1st. Set-
M1:INTRO
M2:I don’t Love You
M3:Love Tactics
M4:〜change〜
M5:feel
M6:I don’t cry
M7:Rollin’in the deep
M8:Time after time
M9:Dreaming
-2nd. Set-
M1:INTRO
M2:A woman’s heart
M3:Why?
M4:The END
M5:Dreaming 〜acoustic ver.〜
M6:アルバム
M7:約束
M8:バンドセッション
M9:Y.O.L.O
M10:Move it!
EN-1:さくらのぬくもり
■ミュージックビデオ視聴:
滴草由実「Dreaming」Music Video
http://youtu.be/92jNh-eDx-0
■滴草由実 / 配信シングル「さくらのぬくもり」
■発売日:2014年4月16日
■滴草由実 / 5th ALBUM「A woman’s heart」
■発売日:2013年12月18日 / Being
■品番:VNCM-09020
■価格:¥3,000+tax
■収録曲:
01. I don’t Love You
Words & Music by 滴草由実 Track by T-4
02. A woman’s heart
Words & Music by 滴草由実 Track by Xtra Jam
03. Why?
Words & Music by 滴草由実 Track by T-4
04. Y.O.L.O
Words & Music by 滴草由実 Track by Xtra Jam
05. 〜change〜 interlude
Track by T-4
06. feel
Words & Music by 滴草由実 Track by T-4
07. The End
Words & Music by 滴草由実 Track by T-4
08. I don’t cry
Words by 滴草由実 Music by 有木竜郎 Arrange by 有木竜郎
09. Dreaming
Words & Music by 滴草由実 Track by Xtra Jam
10. アルバム
Words & Music by 滴草由実 Track by Xtra Jam
11. Love Tactics
Words & Music by 滴草由実 Track by T-4
12. Move it
Words & Music by 滴草由実 Track by Xtra Jam
13. 約束
Words & Music by 滴草由実 Arrange by 藤崎昌弘
<プロフィール>
滴草由実 – Yumi Shizukusa –
birth 1984年7月9日 / 鹿児島県 出身
18歳より本格的に音楽活 動を始める。 著名な海外アーティストとのコラボ レーション、日本国内一流ミュージシャンと様々な音楽ジャンルの制作を経験し、長い歳月を掛けて自身の音楽スタイルを確立していく。培った制作経験と声の特徴を生かして作り上げられたボーカルスタイルは、様々な表情を見せる。ささやくようにやさしく聴き手を包み込み、穏やかに聴き手に寄り添い、時に力強く攻撃的に聴き手を挑発する。 一つの型に捕われない柔軟さを持ち、曲の世界観に合わせ声質の幅をもたせている。 作詞作曲、さらにコーラスアレンジまでこなし、音楽への想いから紡ぎ出された言葉とメロディーが一体となり自然と流れるように聴き手に語りかける。他の誰でもないオリジナルの音楽を構築している。
■オフィシャルTwitter:https://twitter.com/shizuku_staff
■オフィシャルFacebook:https://www.facebook.com/yumishizukusa
■オフィシャルブログ:http://blog.livedoor.jp/shiz_tic_soul/
<関連リンク>
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