昨年5月22日に『うたうまい 〜うたうまい 童謡うたう〜』をリリースした、うたうまい(麻衣)が、3月25日(日本時間)、ニューヨークで最もリスペクトされているライブヴェニューの一つである<ジョーズ・パブ>にて、秘蔵楽曲を披露した。
ニューヨークを代表するパフォーマンスアーティストのローリー・アンダーソンから、英国の誇るポップスターのアデルまで、幅広いアーティストがこのチャーミングなクラブの舞台に立ち、またここはエイミー・ワインハウスがアメリカで初めて歌ったステージとしてもよく知られている。そんな<ジョーズ・パブ>に麻衣が登場する事になった。その日のイベント<トランス・フォーマティブ>は、このライブヴェニューのディレクターで、著名なボーカルコーチでもあるバーバラ・マイヤー・ガスターンが主催する2日間に渡るチャリティー・イベント。
<ジョーズ・パブ>が運営する、優れたアーティストに活動しやすい環境を提供する機関、そして未成年同性愛者のホームレスをサポートする団体としては全米一と言われる、この2つの活動に賛同し、この日のチャリティー・コンサートに集まったのは、ニューヨーク・ダウンタウンのキャバレー・シーンを代表する20人以上のアーティスト達。 それぞれのパフォーマーが、歌と共にバーバラへの感謝や、自らの経験に基づいたこのチャリティーへの想いを語りながらステージが進んでいく。この夜の中盤、トニー賞にもノミネートされたジャスティン・ボンド, 女性から男性へのトランスジェンダー・パフォーマンス・アーティストで、現在アート界注目の新星であるジオ・ワイエスと続いた後に、麻衣が登場。フルートやクラリネットも含む9人編成の、この夜一番の大所帯バンドをバックに、バーバラに『ジャパニーズ・ポップスター』と紹介された彼女は満面の笑顔で楽曲を流暢な英語で紹介し、観客の期待に満ちた視線に怯む事なくナチュラルなステージさばきでスタート。『空と夢』と名付けられたこの楽曲は、今回彼女がこのライブに参加するきっかけとなった、ニューヨークでの音楽活動のコラボレーターであり、良き友人でもあるアーティスト、ナッティ・ヴォーゲルの作曲、ライブではアコーディオンも担当したラファエル・レロウプの編曲、そして麻衣による日本語の歌詞による、なんとこの夜初めて披露された、このイベントの為に作られたもの。才能のあるアーティストには慣れている目と耳の肥えたこの夜の観客相手に堂々と日本語で希望に溢れたポジティブな歌の世界観を表現する。一人一人に語りかけるように、持ち前のピュアヴォイスで歌う彼女のメッセージは日本語の歌詞でも充分に伝わったとみえ、 拍手と歓声と笑顔に迎えられセットがフィニッシュ。
オーディエンスに強い印象を残した様で、噂では後にバックステージで、セックス・アンド・ザ・シティーで良くしられる女優で、アクティビストとしても勢力的に活動しているシンシア・ニクソンから『ライブが素晴らしかった』と声をかけられていたとか。曲が終わった後にピアノから立ち上がったナッティと彼女のほっとしたような暖かいハグが印象的だった。
この楽曲のリリース予定は未定だが、ニューヨークでも功績を残した麻衣。そんな彼女の歌声と活動に、今後も注目していきたい。
【商品情報】
◆『うたうまい 〜うたうまい 童謡うたう〜』
2013年5月22日発売 VICL-64030 2,500(+税)
◆『麻衣』
2010年12月15日発売 VICL-63695 3,000(+税)
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■うたうまい(麻衣)レーベルサイト