2014年2月14日(金)にメレンゲの渋谷公会堂でのWレコ発ワンマンライヴ「初恋の集い 2014 in バレンタイン」が開催された。2013年4月にキューンミュージックへのレーベル移籍発表を経て、8月には移籍第1弾シングルとなる「クレーター」(読売テレビ・日本テレビ系TVアニメ『宇宙兄弟』オープニングテーマ)を、11月には第2弾シングル「シンメトリア」(田中麗奈、大森南朋W主演WOWOW連続ドラマW「LINK」テーマソング)をリリースし、本公演はこれらリリースWレコ発ワンマンライヴとして、今勢いに乗るメレンゲの全てを表現した公演となった。
ボーカルのクボケンジが作り上げる音楽と、切なく胸を打つ歌唱が渋谷公会堂を包む中、ステージ演出ではホールの広い空間を満遍なく使用し、本編を4つのシーンに分け、それぞれ印象的な彼らの真骨頂であるファンタジーの世界を生み出していた。今までに培った優しく聴き手を捉えるパフォーマンスと移籍後に発表された、よりPOPで鮮やかな景色と疾走感を併せ持つ彼らの新たなバンドサウンドが、メレンゲの今とこれからの飛躍を大いに感じさせるステージとなった。
そして、アンコールのMCにてクボケンジから次回作について、フジテレビ“ノイタミナほかにて4月から放送される松本大洋原作のアニメ『ピンポン』(小学館ビックコミックスピリッツ刊)エンディング・テーマをメレンゲが担当する事が発表されると会場に大きなどよめきが広がったと同時にメンバーへ祝福の言葉が投げ掛けられた。原作のヒットもさることながら、映画化も大成功をおさめている『ピンポン』。「マインド・ゲーム」等でその才能が高く評価されている湯浅政明が監督ということもあり、1月16日に解禁されたアニメ化発表の際にも非常に大きな反響を呼び、そのテーマソングについても大きな話題となっていたが、今「メレンゲ」であるとそのベールが明かされた。
そして、終演間際にクボケンジより、「有名な作品なのでプレッシャーもあるけれど最高のメレンゲの音楽を作るので楽しみにしてください」と前向きなメッセージと共に万雷の拍手に送られながら終演を迎える最高のワンマンライヴとなった。
世界が注目するアニメ『ピンポン』とのコラボレーションという、自身にとっても今までにない挑戦に挑むメレンゲ。彼らが織りなす新たなバンドサウンドに期待が高なる。楽曲の内容は徐々にその姿が明らかになって行くだろう。今からその真相が楽しみだ。