玉置浩二が作曲した最新シングル「セレナーデ」が好調の米国出身の演歌歌手・ジェロが23日、東京・葛飾区のかつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホールで「七転八起」と銘打ったデビュー5周年記念コンサートを開いた。
この日は、今月16日の名古屋からスタートした全国3カ所ツアー(今月18日が大阪)のファイナル。約1200席の会場はデビュー当時からの熱烈なファンで満席となり、熱い声援が飛び交う中、「先週の土曜日の名古屋から始まった5周年記念コンサートも今日が千秋楽の東京になりましたが、5年間の集大成のコンサートになればいいなと思います。最後まで精いっぱい歌わせていただきますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします」とあいさつ。新曲「セレナーデ」をはじめ、オリジナルシングルから「嘘泣き」「えいさ」「やんちゃ道」、7月24日発売の演歌・歌謡曲カバーアルバム「カバーズ6」(ヒットチャートで1位になった曲ばかり全7曲収録)から千昌夫の「星影のワルツ」、岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」、子門真人の「およげ!たいやきくん」、2008年2月20日発売のデビュー曲「海雪」、それにアンコールで故・美空ひばりさんの「越後獅子の唄」など全20曲を熱唱。
また、今回のステージで初めて着物姿も披露。新進気鋭のキモノデザイナー・斉藤上太郎さんがデザインした斬新な黒色系のジャージー素材と絹の帯の着物を着てオリジナル曲「夜明けの風」や杉良太郎の「すきま風」などを歌い、4年ぶりにダンスも披露するなどして最後まで客席を楽しませた。
その着物については「アメリカで生まれ、21歳までアメリカにいたので、着物とは縁がありませんでした。ステージで着物を着て歌ったのは(このツアーが)初めてです。着物姿を見たいという方がたくさんいらっしゃったので、今回、初めて着物を着て歌わせていただきましたが、いまだに慣れないです。これが最初で最後だと思います(笑い)。名古屋と大阪での公演でも着させていただきましたが、お客さんに評判がよかったのでうれしかったです」と笑顔を見せた。デビューからの5年間を振り返って、「5年間があっという間でしたね。充実した5年でしたが、26歳でデビューして今年で32歳になりますが、年を取ったなという実感のほうが大きいですね(笑い)。ミュージカルとかテレビドラマとか、歌以外でもいろいろやらせていただいたり、アメリカでもコンサートをさせていただいたりして、すごく充実した5年間でした。これからも大好きな演歌を歌っていきたい」と話していた。
○ジェロ プロフィール
日本人である祖母の影響を受け、幼少より演歌を聴き始める。 そして、大好きな祖母を喜ばせる為に自分でも演歌を歌い始めるうちに、自分自身が演歌の虜となる。その後、名門ピッツバーグ大学に進学し、情報科学を専攻。優秀な成績を収め、 コンピュータエンジニアとして周囲から将来を嘱望される。 だが、その一方で演歌の魅力にますますとりつかれ、ついに2003年、 演歌歌手になる為に来日。来日して2ヵ月後にはNHKのど自慢に出場し、いきなり合格。その後、コンピュータエンジニアとして仕事をする一方で、各地のカラオケ大会で数々の優勝・準優勝を獲得。アマチュア演歌歌手として精力的に活動を続けているところを、ビクターエンタテインメントがスカウト。2年に及ぶボーカルトレーニングを経て、 2008年2月シングル「海雪」でビクターエンタテインメントよりデビュー。
オリコン総合シングルチャートでの初登場第4位は、演歌・歌謡曲の新人ソロ歌手として史上初のベスト10入りを果たすとともに過去最高位を記録。その後も数々の記録を塗り替えている。そして、「ベストヒット歌謡祭」「日本有線大賞」「日本レコード大賞」という音楽賞のすべてにおいて最優秀新人賞を獲得するとともに、念願の「紅白歌合戦」への初出場を果たした。2011年、カリフォルニア大学バークレー校日本学研究所より「第2回バークレー日本ニュー・ビジョン賞」を授与される。そして初のミュージカル「BLUES IN THE NIGHT」へも出演。2012年にはニューヨークで初のコンサートを実施。またロックミュージカル「tick,tick…BOOM!」で新たな魅力も披露した。2013年、デビュー5周年。歌手としては勿論、その活動を様々な場所へ広げている。
○作品情報
「カバーズ6」 ジェロ
2013年7月24日発売 VICL- 64044 全7曲収録 定価2,300円(税抜2,190円)
ジェロが歌う演歌・歌謡曲のカバーアルバム第6弾!今回は演歌、歌謡曲、J-POP、フォークからキッズソングまで、ジャンルに関係なくナンバーワン・ソングだけを収録。ジェロのジャンルレスな歌唱力が楽しめる一枚。
<収録曲>
1.心のこり (作詞:なかにし礼 作曲:中村泰士 編曲:工藤恭彦)
2.よこはま・たそがれ (山口洋子 作曲:平尾昌晃 編曲:周防泰臣)
3.別れの朝 (作詞・作曲:JUERGENS UDO 日本語詞:なかにし礼 編曲:鈴木 豪)
4.ワインレッドの心 (作詞:井上陽水 作曲:玉置浩二 編曲:阿部靖広)
5.聖母たちのララバイ (作詞:山川啓介 作曲:木森敏之 編曲:多田三洋)
6.およげ!たいやきくん (作詞:高田ひろお 作曲:佐瀬寿一 編曲:周防泰臣)
7.星影のワルツ (作詞:白鳥園枝 作曲:遠藤 実 編曲:多田三洋)
○オフィシャル・ブログ「サビぬき」
http://ameblo.jp/jeroenka/
○ツイッター
http://twitter.com/jeroenka
<関連リンク>
■ジェロ オフィシャルサイト