日本初のヒップホップ/クラブミュージック専門レーベル「MAJOR FORCE(メジャー・フォース)」が今年25周年を迎える。スチャダラパーや日本語ラップの先駆者ECDを世に送り出したことでも知られているが、レーベルロゴをあしらったファッション・アイテムやグッズにいち早く着眼したことなど含め、あらゆる意味で日本のクラブ・カルチャーの草分け的レーベルと言えるだろう。
高木完、藤原ヒロシ、屋敷豪太、工藤昌之(K.U.D.O.)、そして中西俊夫(ex プラスチックス等)の5人によって旗揚げされたMAJOR FORCE。その創始者の一人で日本のヒップホップ先駆者でもある高木完のオリジナル・アルバムが次世代高品質CD『Blu-spec CD2』で復刻される。今回復刻される3タイトルは、ソニーミュージック在籍時代にリリースしたオリジナル・フルアルバム2枚とミニ・アルバム1枚だ。
Qティップ(ア・トライブ・コールド・クエスト)、アフリカ・ベイビー・バムバータ(ジャングル・ブラザーズ)、ジャマルスキ、近田春夫、藤井尚之など国内外の豪華メンバーが参加した1991年リリースの1stアルバム『フルーツ・オブ・ザ・リズム』には、シングル「恋のフォーミュラ」から「BRIXTON BASS MIX」と「BUGGED OUT MIX」のリミックス2曲を、また1992年リリースの2ndアルバム『Grass Roots』には、2ndシングル「ヒップ、ヒップ、フォーク」から「Play At Your Own Risk」をそれぞれボーナス・トラックとして収録する。
1993年発売のミニ・アルバム『HEAVY DUTY Vol.1』は倉持陽一(真心ブラザーズ)、クールスプーン、U.F.O、レック(フリクション)、ヤン富田とのコラボ作であり、当時たまたま来日中であったバーナード・パーディも参加している。「異種格闘技のようなアルバム」と本人が語るように、フリクションのレックとの作はこの後始まるミクスチャーブームの、また倉持陽一との曲はこれまたフォークとラップの融合の先駆けとなっている。
最新デジタル・リマスタリングが施された全曲は聴きどころもたっぷり、各タイトルにはそれぞれ本人書き下ろしのライナーノーツが付き、当時のレコーディングや海外ミュージシャンとのコラボレーションの様子など、貴重なエピソードも語られている。
今回、全国のタワーレコードで購入すると、先着オリジナル特典として「MAJOR FORCE」ロゴステッカー2種1セットがプレゼントされる。
なお、下記のスペシャルサイトでは、2ndアルバム『Grass Roots』収録の「フッドラム東京」の未商品ビデオ・クリップの視聴もできる上、親交の深いミュージシャンや著名人からの激励コメントもこれまた必見だ。
11月9日(土)には、MAJOR FORCE 25周年のアニバーサリー・プロジェクトとして代官山AIRにてイベント「Sound City feat. DJ Milo[The Wild Bunch] meets MAJOR FORCE 25th ANNIVERSARY」も行われるということで、あわせてチェックしたい。
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■高木完 再発3タイトルスペシャルサイト