ハード・ロック界における最重要バンド、ディープ・パープルの2014年4月の来日が先日発表になった。18年振りとなる日本武道館公演を含む、東京、大阪、名古屋の3都市を訪れるジャパン・ツアーは、老若男女のロック・ファン、洋楽ファンにとって見逃せないライヴとなることだろう。そんなディープ・パープルの来日を記念して、ライヴ・アルバムが12月に発売されることになった。その名も、「ナウ・ホワット?!ライヴ・テープス」だ。
このライヴ・アルバムは、今年5月に発表した通算19作目のスタジオ・アルバム「ナウ・ホワット?!」のツアーの音源を収めた作品となる。ヨーロッパ・ツアーにおけるイタリア、デンマーク、スウェーデン公演のライヴの音源を収録したフル・ライヴ・アルバムで、彼らの代表曲である「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をはじめ、「ストレンジ・ウーマン」、「ブラック・ナイト」、「レイジー」、「パーフェスト・ストレンジャーズ」といった名曲が披露されている。
また、本作はCD2枚組であり、ディスク2には、日本では今年6月に配信のみでリリースされた「ファースト・サイン・オブ・マッドネス」というオリジナルの新曲、すでに流通していない前作「ラプチャー・オブ・ザ・ディープ」ドイツ版の2枚組限定盤から「MTV」と「ザ・ウェル-ドレスド・ギター」、さらには、ディスク1には収録しきれなかった「スペース・トラッキン」や「ハッシュ」のライヴ音源が収録される予定だ。
海外では、ディスク1のライヴ音源のみを収めたアナログ盤で発売となるものの、CDで発売となるのは日本のみ。現在ディープ・パープルが所属する世界各国のレコード会社からも「CDで出したい」というリクエストがバンド側にあったが、ディープ・パープルにとって最も特別で大切な国である日本だけがそのリリースを許された。しかも、シリアル・ナンバーの入った3,000枚限定の生産が予定されており、世界中のパープル・マニア垂涎のアイテムとなることは間違いない。
昨年、バンドの創設者であったキーボード奏者のジョン・ロードが他界。メンバー、そして世界中のロック・ファンが悲しみに打ちひしがれた。そのジョンの死去以来初のディープ・パープルの来日が、かつて彼らの代名詞とも言えた日本武道館での18年振りの公演。この来日記念ライヴ・アルバムを抑えつつ、全ロック・ファンは伝説のパフォーマンスを目に焼きつけよう。
−来日公演−
2014年4月9日(水) 愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
2014年4月10日(木) 大阪 オリックス劇場
2014年4月12日(土) 東京 日本武道館
総合お問合せ:ウドー音楽事務所( udo.co.jp )
−ディープ・パープル−
キーボーディストのジョン・ロードや、ギタリストのリッチー・ブラックモア、ドラマーのイアン・ペイスらによって1968年に結成された英国の伝説的ロック・バンド。翌69年にシンガーのイアン・ギラン、ベーシストのロジャー・グローヴァーを迎え、「イン・ロック」(70年)、「ファイアボール」(71年)、そして名曲「ハイウェイ・スター」や「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を収録した「マシン・ヘッド」(72年)といったロック史上に残る傑作を立て続けにリリースし、最初の黄金期を迎えた。73年に脱退したギランとグローヴァーに代わり、デイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズが加入し、「紫の炎」(74年)を発表。その後、ブラックモアの脱退や、バンドの解散と再結成、メンバーチェンジなどを経るも、94年からはスティーヴ・モーズをギタリストとして迎え、安定した活動を続ける。02年にロードが脱退し、ドン・エイリーが加わって以降はラインナップ変更もなく、アルバムのリリースとツアーを行っている。05年には「サマーソニック」に出演し、話題となったことも記憶に新しい。12年、ジョン・ロードが他界。14年には、18年振りの日本武道館公演を含むジャパン・ツアーが決定している。
ディープ・パープル
「ナウ・ホワット?!ライヴ・テープス」
発売日:2013年12月18日
品番:VICP-70192〜3
価格:3,360円(税込)
仕様:2枚組、ダブル紙ジャケット、高音質SHM-CD、シリアル・ナンバー入り3,000枚生産限定(予定)
来日情報:udo.co.jp
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