Nakamura Kojiことナカコー(ex.SUPERCAR)が、富士通スマートフォン&タブレットにおいてサウンドデザインを担当したようだ。
今回のプロジェクトに関して中村は、「今回のプロジェクトのようにスマートフォンなどの機械音を制作することは初めての経験でした。今まで日常で触れている機械音に対してずっと感じていた疑問や、気になっていたこと、自分ならこうしたいと考えていたことに挑戦できたので、とても楽しかった。スマートフォン、それ自体は機械ではあるけれども、触っていると、どこか有機的で人懐っこいパートナーみたいな印象になるように音を作ってみました。安心感とユーモアのある形にまとまったと思います。」と語っている。
制作秘話として、スマートフォンは生活の上で人に対して非常に身近なものであり、機械音のように異質なものというより、音が鳴っていても不快にならない、やわらかさのあるもの目指したいとし、音源をずっと流し続けて過ごしても不快でないかどうかを自身が検証したという。
インタビュー動画
SOUND DESIGN by. Nakamura Koji ARROWS 2013 Winter
http://youtu.be/Cit5g0fE8ag
今回のプロジェクトの経緯について富士通担当者にも聞いた。
Q「今回ナカコーさんに制作を依頼した理由は?」
A「ナカコーさんの音楽はスーパーカーの頃からずっと聴いてきているんですが、アルバムが出るたびに毎度驚かされています。前作からの飛躍についていけないことも笑でも新作の噂を聞くと「次はどうなるんだろう」と楽しみになるんです。このわくわく感て、気になるスマホやガジェットの新商品を待つときのそれと似ていると思いませんか?
柔らかく未来的というARROWS新デザインコンセプトと、ナカコーさんの音のイメージが重なったのはもちろんありますが、新しいARROWSがナカコーさんの手によって、もっとわくわく出来るブランドになっていくのでは、という思いもありました。」
(富士通デザイン:藤本真弘)
Q「今後もアーティストとサウンドコラボの可能性は?」
A「例えば通知音ひとつとっても様々な表現、トレンドがあります。
ナカコーさんなどのトップアーティストはそういった点においてセンス、技術において卓越したノウハウがあります。今後も端末のコンセプトに添ってアーティストとのコラボを検討してゆきたいと思います。」
(富士通デザイン:田島さとし)とのこと。
そして、ARROWSの端末デザインやUIの印象に合わせた“やわらかな音”が完成。コンセプトどおり“人に寄り添う”音に仕上がったようだ。注目のサウンドは、ARROWS 2013年冬モデルのすべてのラインナップにプリインストール。
※対象端末:ARROWS NX F-01F/ARROWS Tab F-02F/Disney Mobile on docomo F-03F/ARROWS Z FJL22/ARROWS Tab FJT21/ARROWS A SoftBank 301F (順不同。2013年秋より順次発売予定。)
サウンドクリエイター Nakamura Koji
[プロフィール]
2005年の解散後も日本の音楽シーンに多大な影響を与え続けるロックバンド「SUPERCAR」のギター&ボーカル。現在はCM、映画、アートの世界までに届くボーダレスな活動を展開。「LAMA」のメンバーとしても活動中。
[主な実績]
富士通 FMV CM、UNIQLO CM、キユーピーマヨネーズ CM、映画「ノーボーイズ ノークライ」主題歌、TVアニメ「エウレカセブンAO」劇伴
【関連サイト】
富士通公式サイト
https://www.fmworld.net/product/phone/arrows/
富士通ARROWS 2013年冬モデルの製品情報