9月14日(土)から12月24日(火)まで愛知県・豊田市美術館で開催される「反重力」展にて、やくしまるえつこが音声や映像、センサなどを用いた新作インスタレーション『Λ Girl』(読み方:ラムダガール)を発表。
『Λ Girl』は、同調回路を外したゲルマニウムラジオの音が流れる72個のスピーカーが吊り下げられた空間で、中央に設置されたモニター内のΛガールが鑑賞者から遠ざかるように行動し、同時に鑑賞者から最も遠い場所にΛガールの声が出現する作品。
「反重力」展は、“重力に抗する力で、創成時の宇宙にインフレーションを起こし、今日の宇宙を加速膨張させている”といわれている「反重力」をテーマにした展覧会。加速度的に非物質化していく現在の社会を反映し、私たちの身体や生活を規定してきた枠から逃れるものとして「反重力」という言葉を掲げる。身体から解放されるような軽やかな空間性を感得し、世界を巨視的な視点で眺めて地上の価値観から離れ、宇宙的な視野を持つことを目指す。
反重力
浮遊│時空旅行│パラレル・ワールド
Antigravity
豊田市美術館│2013 年9 月14 日(土)−12 月24 日(火)
休館日:月曜日 *9 月23 日、10 月14 日、11 月4 日、12 月23 日は開館
開館時間:午前10 時−午後5 時30 分[入場は5 時まで] *10月12日、10月13日、10月14日は午後8時まで開館
会場:豊田市美術館
観覧料:一般1,000 円[800 円]/ 高校・大学生800 円[600 円]/ 中学生以下無料
[ ] 内は前売券及び20 名以上の団体料金/ 市内高校生、障害者及び市内75 歳以上は無料[要証明]
「あいちトリエンナーレ2013」国際美術展チケットをご持参いただければ、当日の企画展観覧料を100円割引します(1回限り)。ただし他の割引との併用はできません。
出品作家:
レアンドロ・エルリッヒ Leandro ERLICH
平川紀道 Norimichi HIRAKAWA
カーステン・ヘラー Carsten HOLLER
河原温 On KAWARA
ジルヴィナス・ケンピナス Zilvinas KEMPINAS
クワクボリョウタ Ryota KUWAKUBO
松澤宥 Yutaka MATSUZAWA
毛利武士郎 Bushiro MOHRI
エルネスト・ネト Ernesto NETO
内藤礼 Rei NAITO
中原浩大+井上明彦 Kodai NAKAHARA + Akihiko INOUE
中村竜治 Ryuji NAKAMURA
中谷芙二子 Fujiko NAKAYA
奥村雄樹 Yuki OKUMURA
佐藤克久 Katsuhisa SATO
やくしまるえつこ Etsuko YAKUSHIMARU
出品作家数:16名
お問合せ: 豊田市美術館 展覧会担当/能勢陽子、北川智昭、鈴木俊晴
〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
http://www.museum.toyota.aichi.jp
bijutsukan@city.toyota.aichi.jp
展覧会概要:
反重力とは、重力に抗する力で、創成時の宇宙にインフレーションを起こし、今日の宇宙を加速膨張させているといわれています。SF作品では、宇宙飛行やテレポーテーション、空中都市の原理として、物質・物体に関わる重力を無効にし、調節する架空の技術として登場します。加速度的に非物質化していく現在の社会を反映し、私たちの身体や生活を規定してきた枠から逃れるものとして、「反重力」という言葉を掲げます。
本展では、身体から解放されるような軽やかな空間性を感得し、世界を巨視的な視点で眺めて地上の価値観から離れ、宇宙的な視野を持つことを目指します。空中都市や宇宙飛行は、はるか昔から人間のユートピアに対する憧憬を誘ってきました。これまで人間の生活の基盤となっていたものから離れるとき、それは希望に向かうのでしょうか、それとも絶望に繋がるのでしょうか。「反重力」について考えることは、現代のユートピア観を考えることにもなるでしょう。
<関連リンク>
■やくしまるえつこ オフィシャルサイト