ソロデビュー後初となる自主企画イベント<シブヤコ>を開催した後藤まりこ。SCANDAL、tricotをゲストに迎え、はからずも“関西の女”イベントに多くの観客が赤坂BLITZに詰めかけた。
<tricot>
オープニングアクトとして登場したのはtricot。ベースから始まるアレンジでオープニング曲「おもてなし」が披露されると、続いて、ライブの定番曲「夢見がちな少女、舞い上がる、空へ」「爆裂パニエさん」へ。変拍子を多用したソリッドな演奏にフロアの興奮状態は高まって行く。「赤坂BLITZでPVを撮った曲です」というMCの後に披露された「99.974℃」で一気にヒートアップしたフロアにはクラウドサーファー達が続出した。最後は8月にリリースした情緒溢れるシングル曲「おやすみ」を歌い上げて、SCANDAL、後藤まりこの二組にバトンを繋いだ。
【セットリスト】
1.おもてなし
2.夢見がちな少女、舞い上がる、空へ
3.爆裂パニエさん
4.99.974℃
5.おやすみ
<SCANDAL>
The Beatlesの「Tomorrow Never Knows」が妖しく流れ出し、薄暗い照明の中4人が登場すると会場からは大きな歓声が起きる。「赤阪ー!」とボーカルのHARUNAがシャウトするとうねるような轟音リフの「24時間プラスの夜明け前」が投下された。続いて畳み掛けるように2曲目の「LOVE SURVIVE」。サイバーなバンドサウンドが観客のダイブを誘い、ルックスとギャップのあるハードなナンバーの連続で会場をどよめかせる。「こんばんはブリッツ!私達、今日をめちゃめちゃ楽しみにしてたんで、みんなで最高の夜にしようね!」とボーカルHARUNAが笑顔で挨拶し「サティスファクション」の気持ちいいギターリフが鳴り出す。観客がタオルを振り回した「DOLL」、<NaNaNa〜♪>の大合唱になった「太陽スキャンダラス」。先ほどとは変わってSCANDALらしいPOPなナンバーが続き会場もピースフルな雰囲気で溢れている。ドラムのRINAから、ミドリ時代に後藤まりこに誘われた対バンツアーのエピソードが語られ「デビュー当時、あのライブが自分たちのターニングポイントになった」と感謝の気持ちが告げられ会場からも拍手が起こる。「SCANDALは10/2に新しいアルバムを出してまたツアーに出ます!ここにいる全員とまた会いたいです!」とHARUNAから力強く語られ、先行シングルにもなる新曲「OVER DRIVE」、そして「下弦の月」、「会わないつもりの、元気でね」と今年リリースされた最新のSCANDALサウンドを惜しみなく披露。会場が完全に1つになった所でダンサブルなライブナンバー「EVERYBODY SAY YEAH!」のコール&レスポンスが会場に鳴り響き、最高のテンションでトリの後藤まりこにバトンを繋いだ!
【セットリスト】
1.24時間プラスの夜明け前
2.LOVE SURVIVE
3.サティスファクション
4.DOLL
5. 太陽スキャンダラス
6.OVER DRIVE
7.下弦の月
8.会わないつもりの、元気でね
9.EVERYBODY SAY YEAH!
<後藤まりこ>
「HARDCORE LIFE」のSEの中メンバーが登場。「後藤まりこです」の合図とともにカオティックなギターから「ドローン」に。お馴染みの白いドレスに身を包んだ後藤まりこが、音の洪水の中、縦横無尽にステージ上を乱舞する。「M@HφU☆少女。。」「ままく」ではアッパーでタイトなリズムで観客を煽っていく。そんな中、「うーちゃん」の鍵盤の調べにのせて、来年の1月に東・阪でワンマンを開催すること、12月4日に2ndフルアルバムをリリースすることを発表し、観客を沸かせた。続く「ゆうびんやさん」が始まるとステージを降りた後藤が、ピアニカとのファニーなやりとりを交えながら観客の中を闊歩していく。柵の上に仁王立ちになりながら「この状況はどう考えても変やろ」というMCが会場の笑いを誘う。その場で「sound of me」のパフォーマンスをスタートすると、再びステージに舞い戻り、続く新曲の「M@U」、そして「あたしの衝動」までをハイテンションにパフォーマンス。ヴォルテージが最高潮に高まる中、最後は新曲「中学三年生」で幕を閉じた。圧倒的なパフォーマンス目の当たりにした観客からのアンコールに応え、ひとりステージに戻ると、まさかのギターを手にし「ミドリのときに一番やりたかった“POP”をやります」と弾き語りで披露!!感動的なエンディングに惜しみない拍手が鳴り止まない中、ステージをあとにした。
【セットリスト】
1.ドローン
2.M@HφU☆少女。。
3.ままく
4.うーちゃん
5. ゆうびんやさん
6.sound of me(テレビ東京ドラマ「たべるダケ」EDテーマ)
7.m@u (新曲)
8.あたしの衝動
9.中学三年生(新曲)
終演後、終始和やかな雰囲気のバックステージで談笑する“関西の女たち”。次なるイベントでの再開を期して会場をあとにした。