格差社会のゆがみの中でもがく若者たちのリアルな姿を真正面から暴く衝撃作!!『東京難民』、主題歌は高橋優による書き下ろし曲「旅人」に決定!!
来年2月公開の映画『東京難民』の主題歌に、高橋優の「旅人」が決定した。映画『桐島、部活辞めるってよ』の主題歌「陽はまた昇る」で注目を集め、そのストレートな言葉で表現した歌詞が多くの若者の心を掴み人気急上昇中のシンガーソングライター高橋優。「旅人」は本映画のために書き下ろした楽曲となっている。
<高橋優コメント>
東京に住んで6年になります。
6年住んでも未だ、あのスクランブル交差点を行き交う人たちは何処へ向かっているんだろう?と見入ってしまう自分がおります。それぞれに事情を抱えて目指すべき場所があるのだろうけれど、中にはただ彷徨っているだけの人もいるかもしれない。最終的には、何処へ帰っていくのでしょう。あの人たちにとって、自分にとって、今居るこの街はどんな場所なのでしょう。「東京難民」を観ながらそんなことを考えさせられました。その疑問と、自分なりの考えをしたためるように「旅人」という曲を書きました。
【イントロダクション】
主人公の時枝修には、話題作への出演が相次ぎ、今最も期待される若手俳優の一人、中村蒼。普通の若者がどん底まで落ちていく姿を見事に演じ切り、自身の新たなる代表作を生み出した。ホストになった修に入れ込み、人生を踏み外していく看護師の北条茜を情熱的に演じたのは、大塚千弘。修の先輩ホスト順矢には、劇団EXILEの青柳翔。二人が勤めるホストクラブの常連客、瑠衣には山本美月。その他、中尾明慶、金子ノブアキら若手個性派が圧倒的な存在感をスクリーンに叩きつけ、井上順らベテランが味わい深い演技で観る者を温かく包みこむ。監督は、日本中が涙した『半落ち』、『ツレがうつになりまして。』等、現代社会を描くことに定評の高い佐々部清。福澤徹三の原作をもとに、バイオレンスやエロスにも果敢に挑戦、新境地を開いた。脚本は『あなたへ』で高い評価を得て、佐々部監督とは4度目のタッグとなる青島武。
そして、主題歌は映画『桐島、部活辞めるってよ』の主題歌「陽はまた昇る」で注目を集め、そのストレートな言葉で表現した歌詞が多くの若者の心を掴み人気急上昇中のシンガーソングライター高橋優の書き下ろし。切ないながらも希望を感じさせる歌詞、心に響く熱い歌声で本作のラストを彩る。物語が進むにつれて、何よりも観る者を震え上がらせるのは、登場人物たちがごく身近な若者たちだということ。それぞれの転落のきっかけは、なにげない選択、ふとしたボタンの掛け違いにすぎない。いつ自分が彼らと同じ境遇になってもおかしくはないのだ。
──今を生きる私たちの魂を激しく揺さぶる衝撃作が今ここに誕生した!
【物語】
時枝修は、どこにでもいる大学生だった。授業をサボり、合コンで盛り上がり、気楽な毎日を送っていた。だが──何の通知もなしに突然、授業料の未払いを理由に、大学を除籍される。生活費全般の面倒を見てくれていた父親が、借金を抱えて
失踪したのだ。当然家賃の支払いも無く、アパートから強制的に追い出された修は、ネットカフェに泊まりながら日払いのバイトで食いつなぐ。ある日、騙されて入ったホストクラブで高額の料金を突きつけられ、その店で働くしかなくなるが、ホストの裏側を見てしまった修は無傷で抜け出すことが出来ず、ついにはホームレスにまで転落してしまう──。
“ネットカフェ難民”や、“ファーストフード難民”たちの実態、華やかなホストの秘密のビジネス、“日雇い労働”の信じられない条件、そして流転の先に流れ着く終着点──これは、どこか遠い国の物語ではない。まさに現代日本のもう一つ
の顔なのだ。タブーとされる裏社会の素顔に容赦なく迫り、真正面からリアルに描き出すことで、いまだ存在する格差社会の真実を突き付ける
出演:中村蒼、大塚千弘、青柳翔、山本美月、中尾明慶、金子ノブアキ、井上順
監督:佐々部清(『半落ち』、『ツレがうつになりまして。』)
脚本:青島武(『ツレがうつになりまして。』、『あなたへ』)
原作:福澤徹三(『東京難民』光文社刊)
主題歌:「旅人」高橋優(ワーナーミュージック・ジャパン)
制作プロダクション:シネムーブ
配給:ファントム・フィルム
オフィシャルHP:tokyo-nanmin.com
c2014『東京難民』製作委員会
2014年2月、全国ロードショー