無料歌詞検索サイト「うたまっぷ」がおくる最新音楽・エンタメニュースサイト

うたまっぷNEWS

EGO-WRAPPIN’灼熱の大阪でも「Dance, Dance, Dance」

音楽

Photo:渡邊一生

昨日7月の東京に続いて大阪城野外音楽堂でEGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXXによる夏の野外ワンマン“Dance, Dance, Dance 〜あなたとマリアージュ〜”が開催された。通常のツアーともフェスともまたひと味違うメニューで全22曲に及んだライブは、定番曲からお楽しみのカバー、意表を突く新展開的なアプローチまで。彼らの尽きない魅力を多彩なフルコースで表現した、記録的な猛暑を忘れさせる最高のサマー・ダンス・パーティーとなった。

序盤はまさかのキラー・チューン3連発から。始まりを告げるホーン隊のイントロからアッパーな「BRAND NEW DAY」に流れ込むと、さらにテンションと加速度を高めて「PARANOIA」「サイコアナルシス」へ。ここで一旦「盛り上がる3曲やって、もうないやん」(森)「ノンノン、ちゃんと考えてきてますから。ペース配分考えて、最後まで一緒にダンスしような」(中納)とMCで和ませると、ボサノバの名曲「黒いオルフェ」をSKA化した「BLACK SUNDAY」とともにステージ前方からシャボン玉が吹き出して場内を優しく包み込んだ。前半はそのまま裏打ちのビート感を保ったまま、ジャイヴ王ことキャブ・キャロウェイの「ミニー・ザ・ムーチャー」のダンサブルなカバーでお馴染みのコール&レスポンスも連発しながら一体感を高め、心地よいラヴァー ズ・ロック調に仕立てたカルチャー・クラブのメロウな大ヒット曲へ。曲調に合わせるように穏やかな風も吹いてきて、夕暮れ時の野音は極上の“イヴニング・タイム”を迎えた。

中盤は森と中納の2人だけがステージに残り、野外では初の弾き語りスタイルで「finger」、そして今年4月に発表された最新作から「fine bitter」「blue bird」をしっとり聴かせ、「よし、陽も沈んできて」(中納)と再び徐々にビートを効かせながら後半戦へ。最初期の名曲である「Calling me」の終盤で中納とホーンの2人がステージ裏に下がり、森が「ココからが見せ場なんで。練習した姿を見てやって下さい」と思わせぶりなMCを挟んだ後に残ったメンバーだけで「スカル」を演奏し始めると、なんと蛍光塗料でペイントした骸骨のお面と黒タイツに身を包んだ中納が、同じく蛍光のスケルトン全身タイツの4人のダンサーを引き連れて現れ、歌いながらコンビネーション・ダンスも披露!意表を突く演出で盛り上げると、同じく10年発表の『ないものねだりのデッドヒート』収録の変則的な曲展開をみせる「Bell 5 Motel」、06年作の『On The Rocks!』に収録された「Sundance」とエゴ流のニューウェイヴ解釈が際立ったダンサブルな曲を連打し、その流れを保ったまま元バズコックスのピート・シェリーによる83年のソロ曲でTV番組『アメトーーーク!』のオープニング曲に起用されている「Telephone Operator」のカバーを。異色のロッキン・ニューウェイヴ打線で見事に野音を熱狂に持ち込むと、「大阪、調子はどうだい?応答せよ!」(中納)と煽って最新作に収録されたエゴ流のアフロ・ビート・チューン「10万年後の君へ」を投下し、これまでにない流れで盛り上がり必至の「くちばしにチェリー」「GO ACTION」へ。改めて彼らの音楽的な引き出しの多さを再認識させる“攻め”の終盤だった。

アンコールに登場すると、最新アルバムから「水中の光」を披露。そして最後の曲「a love song」のイントロでは、ピアノだけを伴奏に急きょ中納がマイクを通さずに歌い始め、場内をさらなる一体感で包んで終演を迎えた。
スペシャルな演出、選曲、そしてサプライズを呼び込む“EGO-WRAPPIN’の夏”がココに新たに始まった。

Text:吉本秀純

EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX
「Dance, Dance, Dance あなたとマリアージュ」セットリスト

1. BRAND NEW DAY
2. PARANOIA
3. サイコアナルシス
4. BLACK SUNDAY
5. love scene
6. Mother ship
7. MINNIE THE MOOCHER
8. Do you really want to hurt me
9. finger
10. fine bitter
11. blue bird
12. I’m Gonna Love You Just A Little Bit More
13. Calling me
14. スカル
15. Bell 5 motel
16. Sundance
17. Telephone Opelator
18. 10万年後の君へ
19. くちばしにチェリー
20. GO ACTION
En1. 水中の光
En2. a love song
<関連リンク>
EGO-WRAPPIN’ official site

-音楽

関連記事

Ed Sheeran (エド・シーラン)、最新アルバム『Autumn Variations』の輸入盤国内仕様CD本日発売!

Ed Sheeran(エド・シーラン)、今年2枚となる新アルバム『Autumn Variations/オータム・ヴァリエーションズ』の輸入盤国内仕様CDが本日発売された。先行して2023年9月29日( …

THE BACK HORN スペシャルイベント「マニアックヘブンVol.8」福岡・東京2会場で開催決定!

4月に通算10作目となるオリジナルアルバム『暁のファンファーレ』をリリースしたTHE BACK HORNが、7月10日(木)、Zepp Tokyoにて全国ツアー最終公演を行い、主催イベント「マニアック …

関西テレビ「グータンヌーボ2」エンディングテーマに、Myuk「あふれる」が決定!作曲をShin Sakiura、作詞をおかもとえみが担当!明日7/6(火)の放送からオンエア!

2021年1月クールのTVアニメTVアニメ「約束のネバーランド」Season 2のエンディングテーマとして、Eveによって書き下ろされた楽曲「魔法」でメジャーデビュー、そのMVもアニメーション作家 W …

Rhythmic Toy World「PLACE TOUR」のゲストアクトを発表!!

4th mini album「PLACE」のリリースを記念した全国ツアー「PLACE TOUR」のゲスト アクトが全公演解禁となった。 ゲストアクトは、MAGIC OF LiFE、グッドモーニングアメ …

BIGBANGの系譜を継ぐ大型新人iKON(アイコン)、自身最長・最多24公演31万3千人動員のツアーを神戸ワールド記念ホールで終幕!

2016年末の『第58回 輝く!日本レコード大賞』にて最優秀新人賞を受賞した、BIGBANGの系譜を継ぐ7人組ボーイズグループ、iKON(アイコン)。 2016年1月13日(水)に発売された日本デビュ …

シンガーソングライターmajiko、全曲の作詞・作曲を手掛けた1年半ぶり渾身のセカンド・フル・アルバム発売決定!ティザー動画公開とライブ情報も解禁!

シンガーソングライターのmajikoが、昨年6月の『寂しい人が一番偉いんだ』以来となるフル・アルバム『世界一幸せなひとりぼっち』を12月2日リリースする。アルバムは“別れ”をテーマにすべての楽曲の作詞 …

モバイルバージョンを終了