7月26日から開幕したFUJI ROCK FESTIVAL ’13。大自然に囲まれた苗場の広大な会場に国内外200組以上のミュージシャンが集結、そして毎年10万人以上の音楽ファンが押し寄せる国内最大級の野外ロック・フェスティバルだ。
そんなFUJI ROCK FESTIVAL2日目、オレンジ・コート。パラついていた雨も止み、にわかに青空がのぞき始めた頃、パーカッショニストの斉藤ノヴ、ギターのichiro、サックスの竹上良成、ベースの櫻井哲夫、ドラムの山内陽一朗、キーボードの白井アキトが颯爽とステージに登場した。セッションがゆるやかに始まると、続々とフジロッカーが集まり出し、ステージ前はライブを待ちわびたオーディエンスで一気に混み始めた。そしてついに、金髪にキャップをかぶり、Tシャツとショートパンツと網タイツというスタイルで夏木マリが踊りながら登場、客席からは大きな歓声が上がった。
1曲目は「CONNE」。
「あたし、楽しいの〜。なぜかって?あたし、バッカだーかーらー!」その衝撃的な歌詞とパフォーマンスは、1曲目にして完全に「俳優・夏木マリ」のイメージをぶち壊し、いい意味で観客の度肝を抜いていた。しょっぱなから圧倒的な存在感を見せつけられ、会場が一瞬にして彼女の独自の世界観に引きずりこまれた。
そして、「Blues」、忌野清志郎からもらったという曲「神さまへ」に続いて、夏木自身がリスペクトしてやまない伝説のシンガー、ジャニス・ジョップリンの「Summer Time」を熱唱。中でも、観客に「夏木マリ」がいかにロックな存在かを実感させたのが「スワサントンブルース」であろう。彼女が今までの人生を赤裸々に綴った自伝のような歌詞で、「ジャニスの歌が歌いたい」と言えずにキャバレー廻りに明け暮れた時代を語るなど、ポエトリーリーディングのようにブルージーに歌い上げた楽曲。「あたしの青春を返せー!!」と絶叫すると、会場も大いに沸いていた。今は自分の生き方を追求しているからこそさらけだせる過去の“生き様”に、観客は大きな歓声を送っていた。
その後、パーカッションとドラムのソロを存分に堪能し、盛り上がった勢いそのままに「キャデラック」に突入。仲井戸“CHABO”麗市から60(ロクマル)の記念にプレゼントされたという大人のロックチューンに、会場の盛り上がりも最高潮に。さらに、ジャニスの「CRY BABY」「Piece Of My Heart」の日本語訳詞によるカバーを熱唱し、圧巻のパフォーマンスを締めくくった。
「何か1つでいいから、夢をみつけよう!人生、何回感動できるかが勝負だから!人を愛すこともそうだよ!」「CRY BABY」の中で夏木マリは、そう力強くメッセージを叫んだ。観客は皆そのメッセージに応えるかのように両手を掲げ、会場は大きな歓声と感動に包まれていた。
なお今後も精力的に音楽活動を続ける夏木マリ。秋にはワンマンライブも決定している。夏木マリの圧巻のステージ、ぜひ実際にご覧頂くことをおすすめしたい。なお夏木マリのロックマインドを感じられる、自身が編集長をつとめるライフスタイルWEBマガジン『NATSUKI ROCK-WHAT IS LUXURY?』も好評更新中。http://natsukirock.com/
【LIVE INFORMATION】
2013年9月22日(日)@ビルボードライブ大阪
1stステージ:開場15:30 開演16:30
2ndステージ:開場18:30 開演19:30
サービスエリア:8,500(FOOD DRINK代別途)
カジュアルエリア:7,000 (1DRINK付)
一般発売:7月20日(土)〜
http://www.billboard-live.com/
2013年9月23日(祝・月)@名古屋ブルーノート
1stステージ: 開場16:00 開演 17:00
2ndステージ: 開場 19:00 開演 20:00
ミュージックチャージ:8,900
一般発売:7月30日(火)〜
http://www.nagoya-bluenote.com/
※10月1日(火)、東京公演決定!
詳細は近日http://natsukirock.com/にて発表予定
【Radio Information】
NHKラジオ第一「夏木マリ 丈夫も芸のうち」
放送時間:初回放送4月2日(火)
毎週火曜日 20:05〜20:55 (50分)
【Book Information】
『私たちは美しさを見つけるために生まれてきた』夏木マリ (幻冬舎)
絶賛発売中!