デビュー25周年を迎えたマルシア　24年ぶり涙のサンパウロ凱旋コンサート大成功！！

NHK復興支援ソング『花は咲く』を50名の日系ブラジル人と感動の大合唱。故郷モジダスクルーゼスから市民栄誉賞を市長より受賞

1989年『ふりむけばヨコハマ』のデビューから25周年マルシアが、故郷サンパウロでの24年ぶりとなる凱旋公演を行った。
7月20日、21日　サンパウロ市で開催された世界最大規模の日本文化イベント『第16回　Ｆｅｓｔｉｖａｌ do Japao（日本祭）』に出演し、約1万人の日系人の観客を前に8曲を熱唱した。

7月20日。予報では大雨となっていたが、朝から眩しい太陽が顔をのぞかせ、ブラジルらしい暑さとなった。「マルシア、お帰り！」　移動中、何度も言葉をかけられながら会場入り。ステージでは朝から県人会の演目が行われ、会場は既に熱気に包まれていた。

13:30。予定より30分遅れて開演。司会者がプロフィールの紹介を始めると、袖でスタンバイ中のマルシアの目には早くもうっすらと涙が浮かぶ。赤の大きな花柄のドレスを着てステージに登場すると、立ち見が出るほど溢れかえった客席から、大きな拍手が湧き起こった。1曲目は『上を向いて歩こう』。16歳の時、坂本九さん司会のＴＢＳ『歌謡選手権ブラジル大会』で準優勝となり、日本で歌手を目指すきっかけとなった曲だ。「ただいま！」　と挨拶すれば　「お帰り！」と客席からも日本語で返ってくる。日本でのコンサートと変わらぬ風景だった。バンド紹介を行い、次の曲へ。2曲目は、89年に大ヒットしたデビュー曲『ふりむけばヨコハマ』。　ブラジルからの中継でＮＨＫ『紅白歌合戦』に出場したマルシアにとっても、思い出の1曲。3曲目『Ｙｏｕｒｓ〜時のいたずら〜』、4曲目『舞姫になれない』とオリジナル曲が続いたあと、再びポルトガル語と日本語で、２４年ぶりの里帰りコンサートへの思いを伝える。途中、感極まり言葉を詰まらす場面もあり、その都度、拍手が沸き起こる。続いて、最新アルバムにも収録されているザ・ピーナッツのカバー『ウナ・セラ・ディ東京』バイオリンの音色が響くメロディーにのせ、マルシアが艶っぽく踊り会場を魅了した。本編最後の曲は『君をのせて』。　こちらも最新アルバムに収録された沢田研二さんの名曲。　

子供の頃、カセットテープが擦り切れるほど聞いていた大好きな沢田研二さん。　エンディングでは会場が一体となり♪ららら〜　と大合唱。　
マルシアは大粒の涙をこぼしながら、オブリガータ（ありがとう）と何度も叫んでいた。
アンコールは、日系人50名の合唱チームと共にステージに再び登場。　
1曲目は、『花は咲く』　。ＮＨＫ復興支援曲となっているこの曲は、現地からのリクエストで実現した。会場にも歌詞が配布され、大合唱となった。
最後はセルジオメンデスとコラボした新曲『Real in Rio』。

17歳でブラジルから旅立ち、今年で来日2７年。20000キロ離れている日伯交流の架け橋になりたいと願っていた思いが叶ったステージとなった。

以下、マルシアコメント

「24年ぶりにふるさとで歌い、会場にいらした多くの日系人の方のお顔を見たら、みんなが家族にしか見えなくて、家族との再会のようでした。嬉しすぎて、懐かしすぎて、一曲目から涙のネジを閉めておかなかったら、涙が止まらない状態でした。感謝の気持ちでいっぱいです。困難はポルトガル語をステージで話すことでしたので、日本語とポルトガル語でハチャメチャでした。ポルトガル語でステージをやるのは、実は初めてでした！」（マルシア）

22日には、サンパウロから車で1時間程離れたマルシアが17年間過ごしたモジ・ダス・クルーゼス市（以下、モジ市）に移動。　モジ市は、2014年Ｗ杯の日本チームのキャンプ地の最有力候補地としても注目されている。今でも人口40万人のうち、約４万人の日系人が暮らしているため多くの日本文化が根付いている。今回マルシアは、日本での25年の功績と、歌で日本とモジ市との架け橋となった事への感謝の気持ち。更なる文化交流の期待を込め、モジ市市長マルコ氏より市民栄誉賞を受賞した。

以下　マルシアコメント

「17年間生まれ育ったこの街から、このような賞を戴けるとは夢にも思っていなかったので大変光栄です。昔と比べるとビルが増え発展していて驚きましたが、日本の文化はかわらず根付いていてホッとしました。この賞をいただき、モジ市民として改めて、歌を文化を日本とモジ市に届け続けようと思いました。市長からの言葉通り、架け橋になれるよう頑張ります。　本当にありがとうございました。」（マルシア）

帰国後も、マルシアの勢いはこの後も止まらない。7月24日にはフィーチャリング・ヴォーカルとして１曲参加しているセルジオ・メンデスのアルバムリリース、9月には久々のミュージカル「SE・M・PO」出演、そして10月11日（金）　にはアルバム「Marcia〜愛は海を越えて」を受けてのワンマンライブを六本木STB139で行うことが決定している。