山中さわおが3月30日から行っている初のソロツアー「Buzzy Roars Tour」のファイナル公演が6月2日に渋谷のO-EASTで行われた。
このツアーは山中さわおが常々「僕の人生をかけたバンド」と話している“the pillows”が活動休止中に行われたツアーであり、山中さわおの音楽人生にとって非常に重要なツアーである。
今年1月にリリースした初のシングルで 正月NHK時代劇「御鑓拝借」の主題歌にも抜擢された『Answer』や2月のソロ3rdアルバム『破壊的イノベーション』では、今ままは禁じ手としていたソロ楽曲での日本語詞の解禁など、the pillowsとなんら変わらないソロワークをあえて行ってきた。
そんな山中の想いを汲み取ってか1曲目の『RED BAT』から会場は熱い盛り上がりを見せる。『Vacant House』ではイントロから大歓声。「久しぶりじゃないか!みんな元気かい?」などとまずはお決まりの挨拶。『The Devil’s Pub』『The Beautiful Lip』『Absurd Song』と続けて2枚目のアルバム『退屈な男』から披露。『Absurd Song』ではカントリー調の曲に合わせて楽しそうに演奏する山中が印象的だった。そして『Slide in tomorrow!』『Desert me』と破壊力のある楽曲を続け山中自らギターソロをかき鳴らし会場を一気に盛り上げる。バスターズ(the pillowsファンの総称)の中では、69歳になった時「今年69歳、母さん今年はロックだから」という名言で有名な山中の母親が同年代の友達とツアーの札幌公演に来て「50歳若返りました」と名言を残した『Rehabilitation』(リハビリテーション)や心を熱くするサビが特徴の『Irritations』で一気にヒートアップした会場を心地よくクールダウン。そして今回ライブ会場で通販限定のシングルとして発売されている、森田童子のカバー曲『たとえば僕が死んだら』と『Answer』を感情を込めて歌い上げる。
ライブ終盤では最新アルバムでも非常に人気の曲『All memories』を歌い、『HEVEN’S PIN HOLE』では情熱的に歌う山中にファンも必死に手を挙げ、『Mallory』『Buzzy Roars』とこのツアーでも最高の盛り上がりを見せ本編は終了した。
鳴り止まない拍手とアンコールの声を受け登場した山中は「ありがとう!今日でツアーは終了して、1週間くらいぼんやりしたら久しぶりにピロウズで集まるよ。どうなるかわからないけどやってみるよ。秋にシングル出すよ!今日は本当にありがとう!」と叫びアンコール曲『DAWN SPEECH』を披露。歓声と共に大きな拍手が会場に響き渡った。「楽しかったよ。本当に感謝してるよ。ありがとう!」と集まってくれたファンに重ねて礼を述べ去っていく。
そしてダブルアンコールに応え、山中のみがステージ上に。the pillowsの名曲「Fool on the planet」を弾き語りで熱唱。
なんとトリプルアンコールでは弾き語りではツアーの地方での動員が思うようにいかなかった自虐と、そんな中でもファイナルに集まってくれた1000人への感謝の歌を唄い『Funny Bunny』へ続く。サビでは山中がギターを弾き、バスターズが大合唱。涙を流し唄うものもいた。山中にとってもバスターズにとっても忘れられないツアーとなった。
「次はピロウズで会いに来るよ」MCでも語っていたがthe pillowsが活動を再開する。9月16日からはバンドが25周年に突入し、シングルもリリースするとのこと。
山中さわおは何を破壊し、革新したのか?この夏からのthe pillowsの活動にその答えが待っている。
■山中さわお オフィシャルホームページ
http://yamanakasawao.com/
■the pillowsオフィシャルホームページ
http://www.pillows.jp/
■山中さわお 3rdソロアルバム『破壊的イノベーション』
2013年2月13日リリース
NFCD-27921/B 3300円(税込み)CD+DVD
NFCD-27922 3000円(税込み)CDのみ
「HEVEN’S PINHOLE」【MUSIC VIDEO】
URL
http://youtu.be/-Ijoa42i6Zg
「Answer」【MUSIC VIDEO】
URL
http://youtu.be/8emsOXkN6yU
<関連リンク>
■山中さわお オフィシャルサイト