今年で10回目となる本屋大賞が先日発表され、百田尚樹氏の『海賊とよばれた男』が受賞作となったのは記憶に新しいところだが、その余波とでも言うべきか、あるアーティストが一挙に注目を浴び出している。
百田氏は2006年、50歳の時に小説家としてデビューしたが、そのデビュー作『永遠の0』は現在、累計200万部を超える大ベストセラーとなっている。実は一昨年の2011年、その『永遠の0』を歌に乗せ、メジャーデビューを果たしたのが男性5人組ユニット『LEGEND』(レジェンド)だ。彼らの担当プロデューサーが『永遠の0』を読んで感動し、「ぜひ歌にしたい」と出版社を通じて百田氏に打診、快諾を得た。
メンバーは全員が国立音楽大学出身のオペラ歌手だが、企画・構成をセルフプロデュースする新作喜歌劇を織り込んだ、笑いあり、涙ありのオリジナルステージが評判を呼び、新感覚クラシックエンターテイメントとして抜群のコンサート動員を誇る。今や年間100本以上の公演をこなすという人気ぶりで、クラシックの枠にとらわれない、ジャンルを超えた活動が、若年層から年配まで、幅広いファンを惹きつけている所以(ゆえん)だろう。
百田氏の受賞でにわかに注目を集めることとなった『LEGEND』だが、今後の活躍が大いに期待されるアーティストと言えそうだ。
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