俳優・大山真志(23)主演のミュージカル『新オオカミ王ロボ〜シートン動物記より〜』(原案:今泉吉晴 脚本・演出:源井和仁)公開ゲネプロが29日、東京・新宿の全労済ホール スペースゼロで開かれ、華麗な動物たちの舞いや伸びやかな歌唱に訪れた親子連れらが酔いしれた。
2011年上演の『オオカミ王ロボ』が『新オオカミ王ロボ』として再演される。
10歳の誕生日を迎えた動物嫌いの少年・翔が父親からプレゼントされた1冊の本。その本の中の、誇り高きハイイロオオカミの“オオカミ王ロボ”に誘われ森へ向かった翔が、動物たちのとの交流を通して、生きることの意味や、友情、親子の愛情などに勇気を持って向き合っていく感動の物語。
全労済ホール スペースゼロの中を所狭しと俳優らが駆け、歌い、踊る。その中で訴えられるメッセージと物語に、いつしか引きこまれ、最後は手に汗握る展開に心が震える舞台となること間違いなし。観客を飽きさせない工夫もそこかしこに見られ、上演前の大山による影ナレーションや、後半前の楽器を演奏する俳優たちを間近で触れ合うことができるという、サービス満点となっている。
ゲネプロを終え大山は、「2年ぶりにオオカミ王ロボが劇場に戻ってきて、僕達の伝えたいと思っていた1つの目標の、命の大切さとか、あすを生き抜くための勇気が伝わればいいなと思っています」と、熱い思いを語りました。
ヒロインの小川真奈(19)は、衣装のことを尋ねられ「初めてやらせていただくので、(衣装の鼻が)視界の妨げになっていましたが、よりいっそうオオカミになりきれているので気に入っています」と、笑顔がこぼれました。
「劇場に戻ってきたなという懐かしい気持ちと、この作品は僕としては特別な作品で、僕の中では1つ心に残っている作品なので気を引き締めてやりたい」と、思い入れは深い様子を見せた大山は、2年前と比べ、「2年分の人生を僕も含めてほかの俳優の方々も過ごしてきていて、やっぱり成長していると思うんです。ですから、役に対しての重みも深くなっている。役者が成長して、この作品に厚みが出ている。そういう部分が見どころになると思います!」と、自身の成長も実感しているようなコメントを残しました。
3月11日の東日本大震災の影響により、なんとか公演に漕ぎ着けはしたものの劇場までおこしになれず、ご覧いただけない方が多くおられました。それでも、余震の続く不安な状況の中、ご覧頂いた方からは「ぜひ、もう一度観たい!といううれしいお言葉を沢山頂きました。あれから2年。2013年春に、さらにパワーアップしてミュージカル「新オオカミ王ロボ」をお届けいたします。
ミュージカル『新オオカミ王ロボ〜シートン動物記より〜』は3月29日(金)より4月7日(日)まで
http://www.musical.ne.jp/seton2013/
劇場/全労済ホール スペース・ゼロにて
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-10 全労済会館
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ロボ:大山真志
ブランカ:小川真奈
ビンゴ:小野田龍之介
マスタング:齋藤ヤスカ
レッドラフ:内藤大希
ブラウニー:安藤玲奈
モリー:服部杏奈
ラグ:小島幸士
ヴィクセン:城川もね
シルバースポット:佑太
ワーブ:大至
ハンター:縄田晋
エンジェル/翔の母:真園ありす