2/8の福岡DRUM LOGOSを皮切りに初のワンマンソロツアー(全国4公演)を行っていたSKY-HI(AAA日高光啓)が2/27(水)にZepp DiverCity Tokyoでファイナルを迎えた。
ツアータイトルの「THE 1st FLIGHT」にちなんで、開演直前は客室添乗員をコミカルに模した影アナウンスが流れ客席を和ませると、実はSKY-HIの母親が喋っていたというオチまで付いており、本人登場前からヒネリの効いた演出を展開。
そして、ライブ本編が始まると、1曲目からいきなり未発表楽曲「Independence」を披露。ソロアーティストとしての意気込みを高らかに宣言した後、昨年自身が主宰したコンピレーションアルバム「FLOATIN’ LAB」に収録された楽曲や他アーティストに客演した楽曲などを次々と畳みかけ、みるみるうちに会場をヒートアップさせた。
中盤に差し掛かかると、バックダンサーも登場。SKY-HI自身もきっちり踊りながらラップするという、ダンスボーカルユニットAAAのメンバーであるSKY-HIならではのスタイルで客席をタイトに魅了した。さらに、「これから通常のHIP HOPのライブでは見られないような光景が繰り広げられるけど…」と宣言すると、その後は、SKY-HIの真骨頂。ピアノの弾き語りや風刺ネタラップ、そして、イトーヨーカドーWEBチラシのTVCMで話題となった“いってみヨーカドー”高速ラップも披露し、オーディエンスを驚愕させる。
その直後のMCでは、一転、AAAへの想いやHIP HOPに対する愛情を語りながらも、二足のわらじを履くことでかつて抱いていた葛藤や、その状況をもHIP HOPが救ってくれたことを吐露する一面も。そして、シリアスな語り口からアカペラで新曲へ。会場の雰囲気を一気に引き締めると、終盤はアッパーチューンを畳みかけラストスパート。集まった2,000人の観客をさらなる高みへといざなった。
そして、アンコールでは、数日前のニコニコ動画特番での本人同士のやりとりから飛び入り参加の憶測が飛び交っていた2/20にソロデビューを果たしたばかりのKEITA(w-inds.)が登場。話題の配信限定コラボ曲「Slide ’n’ Step ?Extended MIX feat. SKY-HI (AAA)」を初披露すると、会場のテンションは最高潮に。
HIP HOPへの愛情やリスペクトをしっかりと根底に持ちながらも、ウィットに富んだ演出や変幻自在のパフォーマンスで唯一無二のステージを繰り広げたSKY-HI。昨年末には「WOOFIN’ AWARD 2012」ラッパー部門を受賞するなど、HIP HOPシーンにおいて着実にその地位を確立し、ソロ作品のリリースや次なるソロライブの展開が待望されるなか、今後の動きに目が離せない。
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