2013年2月7日(木)、BLUE NOTE TOKYOにて古内東子のLIVEがスタートした。大胆な程に胸があいたオレンジの鮮やかなシフォンドレスを身に纏い登場した古内東子。自身最大のヒット曲「誰より好きなのに」を歌唱すると、すでに目に涙を浮かべる観客もちらほら。涙するもの、静かに目を閉じ空を仰ぐもの、みなそれぞれの恋、人生を振り返っている。1993年2月21日に「はやくいそいで」でデビューして以来、人生の半分をアーティストとして過ごしてきた古内東子。
20年、恋愛を歌い続けてきたからこそ、今夜の様に沢山の人の恋愛の1ページ1ページを刻んできたのだろう。そんな彼女が自分のアニバーサリーイヤーのスタートとしてBlue Note TokyoでのLIVEを選んだ。なんと彼女自身の20年の歴史の中でこの場所でのLIVEは初めてのこと。
そして会場には古内東子のデビュー20周年を祝福しに歌手の平井堅が大輪の花束を携えて古内東子の20周年を祝いにサプライズ出演した。
二人は2月20日にリリースを控える古内東子ベストアルバム「and then…〜20th anniversary BEST〜」に収録されている「さよならレストラン feat.平井堅」でコラボレーションしており、その楽曲の初歌唱が行われた。二人が今作でコラボレーションしたいきさつ、そして楽曲への思いを古内本人はこう語っている。
「二十周年の記念アルバムということで気が大きくなり、図々しくもシンガーソングライターとして敬愛するお二人にお願いをしてみた、という次第です。(今アルバムでは平井堅以外に槇原敬之ともコラボ)
そして、「さよならレストラン」という曲はデビュー間もない頃から友人である堅さんとだからこそ共有できる、いろんな想いや思い出があると感じています。いまの二人でしか歌えない曲が出来上がったと思っています。」
アルバムに収録されている夢のようなコラボレーションを発売前に生で聞けるとはBLUE NOTE TOKYOに来ている観客にはこれ以上ない嬉しいサプライズ。静かに目を閉じ、サウンドに身を委ねるもの、しっかりと耳に目にその音楽、姿を焼き付けるもの。思い思いの形でこの至高のミュージックに身を委ねている。
前述の通り古内東子は2月20日にベストアルバム「and then…〜20th anniversary BEST〜」を発売する。今作は古内の20年の音楽の集大成であり、新たなチャレンジとして平井堅、槇原敬之といった豪華大物アーティストともコラボレーションしている。
今作に関して古内本人はこう語った。
『デビューシングル発売日、そっとレコード屋さんを覗きに行って、当時は縦長だった自分のシングルCDがちゃんとあるかどうか、ドキドキしながら確かめたのを思い出します。あれから20年。もう人生のちょうど半分シンガーソングライターでいるのだと思うと、自分でもちょっと驚きます。心の声に耳を傾けて、曲を作って、それを様々な音で膨らませて、たくさんの人に聴いてもらう。そのキラキラしたプロセスの喜びは、デビューしてからずっと色褪せません。
恋する気持ちや、大事な人を想う気持ちに寄り添える歌を、これからも歌い続けていきたいです、ひとつひとつの出会いを精いっぱい大切にしながら。20年間の感謝を込めて。。。』
平井堅 コメント
『僕がデビューした’95年、同じレーベルに古内東子と言う素晴らしいシンガーソングライターがいました。彼女の紡ぐ言葉やメロディに憧れて、彼女の背中を追いかけてがむしゃらに歌っていたあの頃が僕の礎になっています。友人として、同志として、これからも刺激し合える関係でいたいです。20周年おめでとう!!』