2012年3月に開催された沖縄国際映画祭における音楽オーディション「オープンマイクオーディション」で第1回グランドチャンピオンに輝いた具志堅ファミリー。その名のとおり、父・哲、母・ムツ子、娘・シオン、娘・ホサナによる家族ユニットで、母子だからこそ為せる美しいハーモニーが魅力的です。
そんな彼らが1月23日(水)、ついにメジャーデビューを果たしました! デビューを記念して、1月25日(金)、千葉県千葉市にある沖縄料理店「ゆいまーる美ら島」にて2部構成のライブを開催。よしもとニュースセンターでは、1部の様子をレポートします。
デビュー当日の放送された『めざましテレビ』で紹介された影響もあってか、店内は満員。中には「沖縄で見かけて、今日このお店に出るって聞いたから、探してやってきた」という熱心なファンの方も。沖縄料理に舌鼓を打ちながら、みなさん、具志堅ファミリーの登場を今か今かと待ちわびています。そこへ、沖縄民族衣装をまとったメンバーが登場。店内は大きな拍手に包まれました。
「このお店の名前にもなっている“ゆいまーる”は、家族や地域、農業での助け合いを表す言葉です。ひとりではできないことも、助け合えばやりとげられる」と娘・ホサナ。「ユイユイ」では、お客さんと全員で沖縄らしい手の動きをパフォーマンス。お互いを助ける“ゆいまーる”精神で、会場に一体感が生まれます。
途中、マイクトラブルもありましたが、「がんばって!」と声をかけてくれるお客さん。「こういうときは、どうすればいいの?」と困った様子のムツ子に、「トーク! トーク!」とアドバイスも。その声に助けられるように、母子で話し始めます。 “具志堅ファミリー”という名前から、やはり具志堅用高さんを連想されることが多いと話すムツ子。「親戚かと言われると……ね。まぁ、人はみんな親類ですからね」と笑いを交えながらも、「具志堅さんも、(先祖をたどれば)やんばる出身のようですよ。こういう話を、具志堅さんご本人にもしてみたい」と話すと、お客さんから「歌で頑張って売れたら、きっと会えるよ!」とあたたかいエールが送られました。
沖縄と関東では、約10℃の気温差があるそう。「こっちは寒いですね。関東では雪が降ったと聞いたので、雪が残ってないかなぁと思いながらここまでやってきました」とホサナ。沖縄ではすでに桜が満開だそうです。
続いて、「三線の花」「ヒヤミカチ節」「安里屋ユンタ」を熱唱。豊かな歌声に導かれるように小さいお子さんが前まで歩み寄り聴き入っていたり、軽快なリズムに合わせて踊っていたり、「アーイヤサーサー!」と声をかけたりと、客席は大盛り上がりです。
実は、8人の大家族だという具志堅ファミリー。シオンは5番目(三女)、ホサナは6番目(四女)で、「全員で舞台に立つことも多いんですけど、主に4人で活動することが多いんです」とシオン。 メンバー紹介が終わったところで、デビュー曲「アコウテ」を披露しました。この歌は、「自分らしく生きるのが、いちばん」というアコウテの花言葉をモチーフとして、ふるさとを旅立つ少女の思いが綴られたもの。“アコウテ”とは、大胡蝶(オオゴチョウ)という花の沖縄名。三段花(サンダンカ)、梯梧(デイゴ)と三大名花とうたわれており、県花としても指定されています。
デビュー当日、学校へ行くと「数人のクラスメイトから“CDデビューおめでとう!”と声をかけられた」というホサナ。「それだけでもうれしかったんですけど、ショートホームルームが終わったとき、クラスの全員がクラッカーを鳴らしながら“おめでとう!”って言ってくれて……本当にうれしかった」と声をつまらせます。 シオンも「県外の大学に通っている友達が、学校を辞めたいって悩んでたんです。でも、私たちのデビューを知って“もうちょっとがんばろうと思った”と連絡をくれた。何かのきっかけをつくれたかなと思うと、うれしかった」と笑顔を見せました。
その後、「沖縄クイズ」としてゴーヤ携帯ストラップのプレゼント大会など、お客さんとの交流も交えながら、「ハナミズキ」「花」「遊び庭」を披露し、1部を終了しました。客席からは「泣きそう! 本当によかった」という感激の声も聞かれ、本人たちが参加したCD即売会も大盛況でした。
●CD情報
アコウテ
商品番号:YRCU-90502
価格:1,000円
【曲目リスト】
01. アコウテ
琉球放送「ラフピー!」エンディングテーマ(2013年1月〜)
TBS系「もてもてナインティナイン」エンディングテーマ
沖縄伊藤園さんぴん花茶CMソング
02.ハナミズキ
03.アコウテ (カラオケ)
04.ハナミズキ(カラオケ)
具志堅ファミリー 公式サイト
http://www.randc.jp/gushiken_family/discography.html
<関連リンク>
■具志堅ファミリー 公式サイト