今年放送開始から60年を迎えるテレビ草創時代の大スターであり、歌手・舞台女優としてはもちろん、マルチな才能を発揮した宮城まり子(85歳)の偉業の1つが、アニメ「まんが世界昔ばなし」(TBS系列で1976年から78年にかけて放送)での声優と主題歌。宮城1人で登場人物の何役もの声を使い分ける独特の語りと、作詞まで手がけたテーマソングの歌唱によって、アニメーション作品の人気に決定的な役割を果たしました。その番組テーマソング(3年間で計6曲)が、1月23日に発売されるCD5枚組『宮城まり子BOX 唄の自叙伝』に初めてまとめて収録され、同時に、配信リリースもされます。第一期オープニング曲「ウバ・ウバ・ウキャキャ」の不思議な語感や、エンディング曲「夢をみたの」での、そこはかとなく悲しい世界観など、当時子ども時代を過ごした世代には今も強烈な印象を残していますが、それら幻の音源がついに陽の目を浴びることは、大きな話題を呼ぶことでしょう。
宮城まり子は、1968年に日本初の肢体不自由児のための養護施設「ねむの木学園」を設立。以後は芸能の一線から遠ざかり、学園の子どもたちに、素晴らしい絵画や音楽の才能を発揮させてきました。昨年は、そうした長年のユニークな教育活動が評価され、<瑞宝小綬章>を受章しています。
『宮城まり子BOX 唄の自叙伝』は、舞台デビュー65周年・ねむの木学園創立45年を記念した特別企画。戦後の街角を歌ったヒット曲「ガード下の靴みがき」など、流行歌手としての代表曲はもちろん、彼女が日本に初めて紹介した「ドレミの唄」(=現在の歌詞と違う岩谷時子の訳詞!)などのミュージカル・ソングや、自ら製作した「ねむの木学園」ドキュメンタリー・フィルムでのテーマソングまで、多彩な歌の魅力を集大成しています。さらに、ボーナス・トラックとして、2012年11月、歌手として、約40年ぶりにステージに立ち熱唱したシャンソン「ジェルソミナ」のライブ録音も収録されています。
一貫して庶民の唄を歌い、人々に愛され続ける歌手・宮城まり子の金字塔として、ぜひ多くの方に聴いていただきたい全108曲の大全集。ダイジェスト版として、『スター☆デラックス』(23曲入り)も発売されているので、「まんが世界昔ばなし」の配信リリースとあわせて、ぜひ気になったところから、宮城まり子の世界に触れてみてください。
<配信リリース>
2013/1/23 「まんが世界昔ばなし」テーマ曲集
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000450/VEATP-27118.html
1. ウバ・ウバ・ウキャキャ
2. 夢をみたの
3. 私を呼ぶのは誰
4. めもわーる
5. ママ!ひみつだよ
6. 天使がとおる
<CDリリース>
2013/1/23 宮城まり子BOX 唄の自叙伝
CD5枚組 全108曲収録 定価10,500円
・DISC 1 宮城まり子 ヒット曲集(1)
・DISC 2 宮城まり子 ヒット曲集(2)
・DISC 3 芸術祭参加〜十二月のあいつ
・DISC 4 まり子のミュージカル&シャンソン
・DISC 5 ねむの木の詩〜心から心へ
<関連リンク>
■ビクターエンタテインメント 宮城まり子 公式サイト