7月18日に発売されたスペシャル・ベスト・アルバム『I LOVE YOU -now & forever-』が3週連続オリコンウィークリーチャート1位を記録、今なおロングセールス中ということもあり、ここまで各地で待ちに待ったファンがどの会場にも詰め掛け、圧倒的な盛り上がりを見せている桑田佳祐の5年ぶりの全国ツアー。そんなツアーも後半戦となり、ついに大阪に上陸となったが、その大阪公演初日のステージでは、仰天のサプライズ演出が用意されていた。なんと「アニキ」こと元阪神タイガースの金本知憲氏が、ステージに登場したのだ。
桑田の大阪単独公演も実に5年ぶりとのことで、スタートから熱狂的な盛り上がりをみせていた大阪城ホール。大阪城ホールといえば、「桑田佳祐の音楽寅さん」の企画として2009年5月に行われたFM局のイベントに桑田がシークレットで突如現れ、会場中の度肝を抜いたこともある。だが、今日同じ場所でまた、それに匹敵するほどのサプライズがあることなど誰が予想しただろう。
ステージも中盤に差し掛かるあたりで、大阪のご当地ソング「OSAKA LADY BLUES〜大阪レディ・ブルース〜」のイントロが響くと、会場の雰囲気はさらにハイテンションに。そして、クライマックスはこの曲の間奏部分。もともとこの部分には、プロ野球の実況中継風なナレーションが入っており、そこには「伝統の巨人×阪神戦。ピッチャー桑田、バッター金本・・・」というくだりがある。この日ライブでこの部分がくると、なんとステージ上に本物の金本が阪神タイガースのユニフォームを着て登場。桑田がボールを投げ、それを金本自身が打ち返す、というパフォーマンスが繰り広げられたのだから、観客の興奮は止まらない。阪神が優勝を決めた瞬間の甲子園球場を彷彿とさせる熱狂の渦に大阪城ホールは包まれたのだ。「OSAKA LADY BLUES〜大阪レディ・ブルース〜」を演奏し終えると、改めて金本をステージに呼び込んだ桑田。長年にわたる選手生活での活躍を讃えて、金本に花束を贈呈すると会場からは、割れんばかりの拍手が巻き起こった。
もともとお互いがファンであったところに、さらに「OSAKA LADY BLUES〜大阪レディ・ブルース〜」という曲がきっかけとなって、親交を持つことになったということから実現したこのサプライズ演出。桑田ファンはもちろんのこと、阪神ファンも、大いに喜び、そして勇気づけられたに違いない。
ライブデータ
タイトル: DOCOMO presents桑田佳祐 LIVE TOUR 2012 I LOVE YOU -now & forever-
日時:2012年12月12日(水) 開場17:00 開演18:30 (12日、13日2DAYSの1日目)
会場:大阪城ホール
動員:9000人/日
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