今年レコードデビュー50周年を迎えたザ・ビートルズが人気絶頂だった1964年、果敢に日本語によるカヴァーに挑戦した東京ビートルズ。その伝説の音源(全4曲)が本日より配信アルバムとして発売されます。
この作品は、1994年に東京ビートルズ30周年を記念してリリースされたCD『meet the 東京ビートルズ』のPC/iTunes版。厚家羅漢こと大瀧詠一プロデュースによる“LEGENDARY REMASTER SERIES”の1枚としてのリイシュー企画で、再発当時、ニッポン放送のラジオ番組「ラジオビバリー昼ズ」で高田文夫等とともに大プッシュをしたことから、大反響を呼び起こしました。
収録されている曲は、「抱きしめたい」「プリーズ・プリーズ・ミー」「キャント・バイ・ミー・ラブ」「ツイスト・アンド・シャウト」の4曲。♪買いたい時にゃ 金出しゃ買える (中略) それでも買えない 恋人だけは〜(「キャント・バイ・ミー・ラブ」)など、衝撃的な訳詞を手がけたのは、「可愛いベイビー」(中尾ミエ)他、当時大流行した洋楽ポップスの翻訳を一手に引き受けていた漣健児。
1950〜60年頃は、流行りの洋楽も日本語で歌うのが当たり前の時代で、その流れでビートルズも翻訳されたものですが、今聴くと、そのあまりの強引さが可笑しくも感動すらおぼえることでしょう。そして、激しくシャウトするボーカルのバックの演奏も、よく聴けば管楽器が使われていたりと、ロックというよりはどこかジャズ風…。まさに、日本のロック黎明期における貴重な音源として聴いておきたい、レジェンダリーなマスターピースばかりなので、ビートルズ50周年のこの機会に、ぜひ聴き比べてみては、いかがでしょうか?
<11月28日 配信リリース>
『meet the 東京ビートルズ』/東京ビートルズ
1. 抱きしめたい
2. プリーズ・プリーズ・ミー
3. キャント・バイ・ミー・ラブ
4. ツイスト・アンド・シャウト
配信価格: 単曲250円、アルバム900円
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■東京ビートルズ ビクターエンタテインメントHP