フィギュアスケートGPシリーズ第6戦 NHK杯、男子で初優勝を飾った羽生結弦。今シーズン、単身カナダに渡りその成果を見せつけた。自らも被災した経験を持つ羽生は、地元・宮城で開催される今大会に寄せる思いは強かった。25日の大会最終日のエキシビション。フィナーレはリンクに「ありがとう」や多数送られた写真で作られたモザイクアートが施され東日本大震災の復興を願って、日本勢が銀盤を舞った。エキシビションでトリを努めた羽生が選んだ楽曲は「花になれ」。この演目は今年の9月、福井県で開催されたアイスショー「Fantasy on Ice 2012 in FUKUI」で披露され、この時は「花になれ」の作者であるシンガーソングライター指田郁也との初共演だった。そのアイスショーをきっかけに、二人は交流を深め今回のエキシビションでの再演となった。
また「花になれ」は、今年4月からオンエアされていたNHK BS時代劇「陽だまりの樹」の主題歌。指田は主題歌の話を受け、「音楽と生きる力」に焦点をあてて曲を書き下ろした。自身も心の病を抱えていた時期があり、その時に音楽で救われた経験を持つ。「この曲を聞いて、生きる力を少しでも持ってもらえたら」と語る。NHKで中継されたエキシビション終了後、webでは「この曲は誰の曲?」と検索ワード上位に上がるほど世の中の注目を集めた。(Yahoo!検索キーワード急上昇ランキング:13位)今年6月にリリースされ、現在圏外だった「花になれ」は放送終了後にiTunesで「83位」に急上昇!レコチョクランキング ダウンロードシングルでは「31位」。Amazonの「音楽のヒット商品」※で現在2位。(※音楽 の売上ランキングで、過去24時間で最も売上が伸びた商品)
「100年に1人の癒しの声」と言われる指田の優しい歌声でメッセージ性の強い歌詞と単独カナダに渡り今シーズン練習を積み重ねて来た羽生の気持ちとが合わさった、この演目は今後も注目されそうだ。NHK杯を制覇した羽生の次の舞台はGPファイナル。「ファイナルでも表彰台を狙う」と意気込みを語る。指田は12月21日渋谷で自身初となるバンド編成でのワンマンライブへ臨む。
<関連リンク>
■オフィシャルHP