10月20日(土)、21日(日)の2日間にわたり奄美市・大浜海浜公園野外ステージで日本で最後の夏フェス“Setting Sun Sound Festival”と元ちとせの所属事務所の音楽祭“オーガスタキャンプ”が元ちとせの地元、鹿児島県・奄美大島で開催され2日間計、約5,000人を動員し大盛況のうちに幕を閉じた。
20日(土)は、2012年で3回目となる、Setting Sun Sound Festivalが開催され、地元奄美のアーティスト中孝介、カサリンチュ、サーモン&ガーリックそして元ちとせによる「島口ラジオ体操」なるパフォーマンスで幕を開けた。
音楽イベントのオープニングに出演者や観客でラジオ体操をするという“予想外”の幕開けで“最後の夏フェス”はスタート。奄美“素人最強バンド”サーモン&ガーリックは、奄美連合青年団50人を引き連れてのパフォーマンスを披露し、その絶妙なトークと演奏で会場を温めた。
そして、奄美在住の“兼業ミュージシャン”カサリンチュの登場。奄美のアーティストの先輩に対して、リスペクトを込めて元ちとせを目の前にし、「ひかる・かいがら」をカバー。日本で一番美しい夕陽がカサリンチュのパフォーマンスに彩りを添えた。続いて登場した中孝介。元ちとせの存在が、歌を志すきっかけとなったと公言する中孝介は、当日までシークレットにしていた元ちとせの「翡翠」のカバーや代表曲である「花」など全6曲を披露し、美しい歌声が会場中を包みこんだ。
日没後に登場したのは、海が似合うキマグレンが登場。Setting Sun Sound Festivalに3年連続出演で、奄美も地元逗子と同じように愛しおり、元ちとせの10周年にお祝いの言葉を送り、「LIFE」を含む全6曲を披露し、会場を盛り上げた。
そして、25年ぶりの奄美ライヴとなる“ラヴソングの帝王”鈴木雅之が登場。“キングオブソウル”の登場に会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。「ちとせから熱烈なオファーがあり、今回初めてコラボレーションすることに。マイソウルシスター!!」と元ちとせを呼び込み、なんと「ロンリーチャップリン」を初コラボレーション。日本を代表するシンガーの初コラボは会場にいる人を全てを魅了した。その余韻も冷める間もなく、最後の夏フェスのトリに元ちとせが登場。
2002年に「ワダツミの木」でセンセーショナルなデビューを飾り今年で10周年。元ちとせ自身も、この曲に出会えたことで多くの色々と出会えたと振り返り、「今はちょっと遠くへ行っている上田現も、今日はきっと聴いてくれているはず。」と大切に力強く「ワダツミの木」を熱唱。会場は歌が終わっても、拍手が鳴りやまなかった。最後は、奄美大島のシマ唄「六調」を全出演者で歌い・踊りフィナーレ!!2012年“最後の夏フェス”は笑いや感動とともに、元ちとせのデビュー10周年を盛大に祝って幕を閉じた。
翌21日(日)に開催されたオーガスタキャンプは、2012年で設立20周年を迎える音楽プロダクション、オフィス オーガスタに所属するアーティストが一堂に会して行われ14年目を迎えた夏の定番イベント。プロダクションの20周年と奄美出身の元ちとせがデビュー10周年を迎えたことを記念して今年2012年、奄美大島で初開催となった。
出演は杏子、山崎まさよし、COIL(岡本定義のみ)、元ちとせ、スキマスイッチ、長澤知之、秦 基博、さかいゆう。
元ちとせの10周年を祝福するステージに相応しい豪華アーティストの競演だ。
秦 基博の「アイ」の弾き語りからスタート。新曲「Dear Mr.Tomorrow」も披露し会場をわかせた。続いては杏子が「ねぇ、もっと」を長澤知之と2人きりでパフォーマンス。さっそくオーガスタキャンプならではのコラボレーションで盛り上げる。ソロデビュー20周年を迎えた杏子の見事なまでの完璧なステージングに会場中が魅了された。
息つく間もなく、2ヶ月連続でベストアルバムをリリースするCOILが登場。岡本定義が元ちとせに書き下ろし大ヒットとなった「いつか風になる日」をセルフカバー。海の音と相まって何ともさわやかな空気が会場を包み込んだ。バンドを引き連れて登場した長澤はひときわロック色の強いパフォーマンスで盛り上げる。さかいゆうは、美しい夕暮れのなか渾身のバラード「君と僕の挽歌」をピアノ弾き語りで熱唱し会場を感動の渦に巻き込んだ。
そして、デビュー10周年イヤーのスキマスイッチが登場。大ヒット曲「奏(かなで)」を、2人だけで披露。そのギター&ボーカルとピアノのみのシンプルな構成でしか伝わらない歌声を届けた。続いてはバンドを従えた大ヒット曲「全力少年」など披露し熱いパフォーマンスで会場を盛り上げた。
山崎まさよしは、星空の下、COILの岡本や杏子、長澤を呼び込みセッション。オーガスタキャンプならではスペシャルなステージで会場の一体感はさらに増していく。
そしてラストは地元出身の元ちとせ。大きな拍手に迎えられ、デビュー曲にして大ヒット曲「ワダツミの木」を熱唱。“100年に1人”と言われたその声が奄美の海辺に響き渡る。「東京の家族たちと、素敵な音楽を奏でたいと思います」順番に呼び込まれたアーティストが、それぞれの言葉で元ちとせへの祝福とリスペクトを述べつつセッション。会場に和やかな空気が広がっていく。「やわらかなサイクル」では出演者全員による圧巻のパフォーマンスを披露。ここで杏子の合図により10周年を祝うサプライズも。アンコールの福耳の大ヒット曲「星のかけらを探しに行こう Again」と今年発売の新曲「LOVE & LIVE LETTER」で盛り上がりは最高潮に。最後は恒例となった「お客さーん」のコールと、元ちとせ10周年を記念した1から10までのカウントアップで、2012年のオーガスタキャンプは幕を閉じた。
2日間で約5,000人を動員した群島史上最大規模の夏フェスは、元ちとせがそのホスト役を務めあげ、多くのアーティストによる感動的な歌声と美しい情景の中で幕を閉じた。10周年という一つの大きな節目を迎えたが、その留まる事を知らない彼女の“歌声”は今後、さらに多くの人の心に届いていくことを改めて実感させられた2日間となったことは間違いない。
【元ちとせリリース情報】
ベストアルバム「語り継ぐこと」
2012年10月24日 on sale
AUCL101-102(初回生産限定盤)3,360円(税込)
AUCL103 (通常盤)3,000円(税込)
■元ちとせ ワンマンライブツアー 東京&大阪ビルボード、名古屋ブルーノート
「元ちとせ ワンマンライブ 〜霜ふる月のハイヌミカゼ〜」
・2012年11月2日(金)Billboard Live OSAKA http://www.billboard-live.com/
・2012年11月9日(金)NAGOYA Blue Note http://www.nagoya-bluenote.com/
・2012年11月15日(木)Billboard Live TOKYO http://www.billboard-live.com/
【LINK】
◇Setting Sun Sound Festival〜in Amami〜Vol.3公式ホームページ
http://www.setting-sun.jp/
◇オフィスオーガスタ公式サイトアドレス
http://www.office-augusta.com/
オフィスオーガスタ公式ツイッター
https://twitter.com/officeaugusta
オーガスタキャンプ2012公式ツイッター
https://twitter.com/AugustaCamp2012
<関連リンク>
■元ちとせサイトアドレス