2007年にデビューし、わずか5枚のシングルと1枚のアルバムを残し2009年にその短命な活動を終えた男女2人組ユニット「二千花(にちか)」。メンバーは宮本一粋(Vo)と野村陽一郎(Gt、サウンドプロデュース)。
デビューナンバー「エーデルワイス」(http://www.youtube.com/watch?v=Ev7w4EbZaTc)は全国30局以上ののFMでパワープレイを獲得した名曲。
サードシングル「あたらしい水」(http://www.youtube.com/watch?v=wyFgCo5FAAo)は泉谷しげる氏が「まるで松本隆の世界観だよ」とテレビ番組で絶賛した。
ラストシングルとなった「リバーズエッジ」(http://www.youtube.com/watch?v=B1xX4ex3AWw)は讀賣テレビ・日本テレビ深夜ドラマ「リセット」のテーマ曲にもなったこれも隠れた名曲であり、二千花の最高傑作とよべる作品。
レコーディング参加ミュージシャンも白根賢一、高桑圭、皆川真人やエンジニアに?高山徹といった現在のロックシーンを支える重要な面々がレギュラーで参加し懸命にバックアップ、サブカルチャーとも本道ロックとも言えない、良質で頑固なまでにこだわったハイクオリティな作品を発表しつづけたが、ジャンルにカテゴライズしずらかったことがプロモーションのしずらさに直結した時代背景と、CD音源を再現するライヴ活動が出来なかったという「レコーディングアーティスト」的な面が災いし、商業的な成功には全く恵まれなかった。レーベルとの契約が打ち切られたことを機に、他レーベルから再契約の話も舞い込んだが、よほどメジャーでのアーティスト活動に限界を感じたのか、宮本も野村もおのおのの音楽人生の次のステップに進みたいという意志が強く、その短命な活動は終了した。
現在、宮本は都内ライヴハウスでソロ活動を行う一方、映画出演やヴォーカリストトしての客演など幅広いアーティスト活動をマイペースに行っており、野村は川本真琴のライヴサポートや様々なアーティストへの作品提供、サウンドプロデュースといった活動を活発に行っている。
しかし、解散後の3年間、You Tube上に残された音源と口コミからじわじわとファンが増えていった。
閉鎖されたオフィシャルホームページのデータをファンがコピーして立ち上げたり、廃盤となった作品が法外な値段で取引されるようになる。「いつか二千花の音楽を生で聴いてみたい」遅れて来たファンたちのそんな叶わないコメントがインターネット上に書き込まれていった。
2012年2月14日 宮本のライヴに野村が数曲飛び入り参加し、一晩だけの再結成を果たしたことをきっかけにライヴ活動を暫定的に再開することを決め、ライヴ用に新曲の制作が行われた。5月には宮本のブログでのみ告知された渋谷Loopでの対バン形式のライヴはなんとソールドアウト!!遠く九州から駆けつけたファンなど120人以上の観客で膨れ上がった。
そしてとうとう初めてのワンマンライヴが11月18日に行われることが決定した。メジャー契約をしていた3年間では行うことが出来なかったワンマンライヴが、解散から3年、すべての作品が廃盤となった今、熱い興奮と共に行われるとは、何と希有な歩みのアーティストであろう!
今後も彼らは別々の音楽活動を軸にしながらも、じっくりと良い作品をつくりながら、ライフワークとして二千花の活動を続けて行くことを目指しているという。
メジャーレコード会社が危機的状況に陥り、新人がほとんど何かのフォーマットのコピペでしかなくなって久しいが、なんとも気骨のある、そして一服の清涼剤のようなこのストーリーを、是非歩み続けて欲しい。
イベント内容
■タイトル:『二千花ワンマンライブ meets Daikanyama Candle Night 〜Daikanyama LOOP 4th Anniversary〜』
■日程:2012年11月18日(日)
■時間:OPEN 17:00 START 18:00
■会場:代官山LOOP
〒150-0035 東京都渋谷区鉢山町13-12 B1
http://www.live-loop.com/
■TICKET:
<前売>¥3,200
<当日>¥3,700
※入場時にドリンク代が別途必要となります。
【一般発売 (整理番号付)】
10/6(土)10:00?11/17(土)18:00まで
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