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EUツアー中のスカパラ。音楽のオリンピック「WOMAD UK 2012」で日本代表出演。

音楽

つい先日、全国26公演にわたり行われた2012 TOUR「Walkin’」のファイナルを東京・代々木第2体育館で行い、息つく間もなく現在EURO TOUR 2012(スイス〜スペイン〜イギリス)を敢行している東京スカパラダイスオーケストラ。

そんなスカパラが、ロンドン・オリンピック開会式当日の7月27日に、現在7月26日〜29日の4日間に渡りイギリス Charlton Parkにて行われている「音楽のオリンピック」とも言えるワールドミュージックのフェスティバル「WOMAD UK 2012」に出演した。この「WOMAD」というフェス、そもそも1982年にピーター・ガブリエル(元ジェネシス)が中心となって企画され、毎年世界各地で行われており非常に歴史のある今や世界最大規模のワールド・ミュージックのフェスティバル。4日間で延べ約50,000人が集まると言われ、今年は30周年ということもあり、スカパラの他にLinton Kwesi JohnsonやJimmy Cliff、Femi Kutiなど世界中の伝説的なアーティストが多数出演している(ちなみに、今年のロンドンオリンピックは30回目なのである!)。

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スカパラが出演したのはフェス2日目、8個あるステージの中でも2番目に大きいBIG RED TENTという約6,000人規模のステージだ。この日メンバーが乗ったバスが会場に到着すると、絶妙のタイミングで地元ラジオ局から「All Good Ska is One」が流れ出し、メンバーのテンションも一挙にヒートアップ!出演時間はトリ前の19時〜20時という最高の時間帯。会場のMC紹介とともに大歓声の中「9人のアスリート達」がステージに姿を現すと、客席からは日の丸が大きく振られ、”トーキョー”コールが鳴り止まぬ中、日本代表!スカパラのステージがスタートした。

1曲目の「SHOT IN THE DARK」が始まるとたちまち会場にいる大人も子供も満面の笑顔でダンスを始める。3曲目の「DOWN BEAT STOMP」が始まる頃には既に6,000人規模の会場が満員状態となっていた。そもそも、このWOMADというフェスティバルはロックフェスではなく、ワールドミュージックフェスということもあり、お客さんの年齢層が幅広い。家族連れから年配の方まで、もちろんROCK好きの若者もたくさんいるが、3曲目にして早くも老若男女、国境を越えてトーキョースカのビートに体が支配されてきた!

3曲目が終わったところで、谷中敦(Baritone sax)が英語で「Womad30周年おめでとう!我々はエネルギーをシェアするために来ました!」とMCをすると会場には割れんばかりの歓声。続くMCで「みんながスポーツ選手みたいに踊るのを見たいんだ!」と客席を煽ると、オリンピック・ムードで沸いているイギリスのクラウド達のテンションはますますヒートアップ。続く4曲目、「Call From Rio」では会場のあちこちで肩車された子供達がうれしそうに踊る姿がみられ、歴史があると同時にある意味非常に「成熟したフェス」であるWOMADならではの光景があちこちで見られた。一転して「STORM RIDER」のソリッドなギターイントロが始まるとフロア全体にうねりが湧き起こり、一挙になだれ込むように会場全体にスカパラの「エネルギー」が充満していく。後半、谷中(Baritone sax)のソロに合わせて会場全体に手拍子が湧き起こり、今度は客席のエネルギーが谷中のソロをさらにヒートアップさせていき、まさに観客とアーティストの「エネルギーのシェア」を生で感じさせる光景だった。6曲目が終わる頃には多くの人がテントに入り切れず、6,000人キャパの会場から人が溢れる状態に。

後半戦に入り、「水琴窟〜SUIKINKUTSU〜」では、沖祐市(Keybords)の正に”火を噴くような演奏”がイギリス中から集まった耳の肥えたクラウド達を唸らせ、演奏終了後しばらく拍手がなりやまず、そのまま「SKA ME CRAZY」,「5 days of TEQUILA」「White Light」の演奏で完全に会場は狂乱の渦へと巻き込まれ、客席からは日の丸の国旗が高く高く掲げられ、演奏が聞こえなくなるぐらいの大声援が会場中に鳴り響いた。

ラストの曲、CD音源ではFISHBONEのアンジェロ・ムーアがボーカルをとり、日本ではアクエリアスTV CMソングとしてもおなじみの「All Good Ska is One」がまるでメダル獲得後の国歌斉唱のように会場に鳴り響き、曲の最後に谷中が力の限り叫んだ「We can do it!」の一言が正に音楽における「日本代表スカパラ」の決意表明のように会場に響き渡った。

この後スカパラはオリンピック真っ最中のロンドン市内に移動し、年内リリース予定のアルバムのレコーディングをそのままロンドンで敢行。異常なほど勢いついているスカパラ。アルバムの内容も、これまでにないような激しいスカの楽曲が収録されるとのこと。楽しみに新作を待とう。

★ WOMAD UK 2012 -SET LIST-

1. SHOT IN THE DARK

2. TONGUES OF FIRE

3. DOWN BEAT STOMP

4. Call From Rio

5. STORM RIDER

6. ペドラーズ〜CAN CAN

7. 花ふぶき

8. Brazil

9. 水琴窟〜SUIKINKUTSU〜

10. SKA ME CRAZY

11. 5 days of TEQUILA

12. White Light

13. All Good Ska is One
<関連リンク>
オフィシャルHP

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